- Javaをメイン言語としてフリーランスで稼げる?
- Javaのフリーランス案件の単価は?求人数は?
- Javaが活かせる仕事の種類ってどんなものがある?
Javaの歴史は非常に古く、今でも人気があり学ぶ価値の高い現役のプログラミング言語です。しかし今後、職種によってはJavaをメイン言語にしてフリーランスで戦っていくのはしんどくなる状況もでてくるでしょう。
私はエンジニア歴21年の中で、会社やプライベートでC/C++のようなレガシー言語からトレンド言語まで幅広い開発をしてきました。しかし、その時の状況に対して不向きな言語を選択してしまう失敗もたくさんしてきました。
この記事では、Javaの特徴、フリーランス案件の単価相場・求人数、職種、将来性について解説します。
この記事を読めば、「自分はJavaを学ぶべきか?」「どう活かしたらよいか?」の判断ができるようになります。
【結論】
Javaのフリーランス案件は安定して多い。一時代よりは縮小傾向にはあるが市場規模はまだまだ大きい。
「Java」とは?
フリーランスエンジニアとしてJavaを習得しておくことは、今後のキャリアで有利です。特にプログラミング未経験の方はJavaから学習することをおすすめしています。
本章ではJavaの特徴や学ぶと良い理由を解説します。
Javaの特徴
Javaはオブジェクト指向の静的型付けコンパイル型の言語です。Java仮想マシンの上で動く中間言語(バイトコード)をコンパイルで生成することで、OSに依存せず実行できる点が魅力です。
そのため一般的にJavaというと、汎用プログラミング言語とJavaプラットフォームの双方を指します。
Javaは1995年にSun Microsystems社によりリリースされ、非常に歴史が長くユーザー数も多いため、過去の膨大な設計資産があります。この歴史的経緯が良くも悪くも多くの企業がJavaから採用される要因の一つとなっています。
Google社で「三大言語(Java、C++、Python)」の1つされている事実からも、現代でも今もなお、第一線で重要視されている言語とわかります。
その他、メモリ管理をガーベージコレクションに一任できるなど、何かと開発者にとって便利なJavaですが、かつてはC言語と比べ、メモリも食うし処理スピードも劣るデメリットがありました。
しかし、コンピュータの進化に伴いそのデメリットも相殺され、爆発的に普及されてきた経緯があります。「Cよりは遅くメモリ効率が悪いが、Ruby・Perl・Python、etc.のスクリプト系言語(軽量プログラミング言語(LL言語))よりは良い」というざっくりとした見立てで間違い無いでしょう。
Javaの特徴のまとめ
- JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)でプラットフォーム非依存
- オブジェクト指向の言語であり大規模開発に向いている
- コンパイル型の静的型付け言語である
- ガーベージコレクションでメモリ管理が容易
- マルチスレッドが可能
- 分散コンピューティングをサポート
- セキュリティ機能を備える
- ユーザーも多く、学習環境・ライブラリ・フレームワークが充実
- 実行速度・メモリ効率がそこそこ 良い
このような特徴から、WebアプリやWebサービス、PC・スマホ向けアプリ、組み込みデバイス系、etc. ジャンルを問わずにIT業界全体で使われ続けている
プログラム初心者にはJavaがおすすめ
プログラム初心者がまず学ぶべき言語としてJavaはおすすめできます。
ただし、Web業界やモバイルアプリを主戦場に案件獲得したい場合は、Javaが主流では無くなってきているので、その業界に特化した言語から学ぶ方が良いでしょう。
プログラム初心者にJavaがおすすめな3つの理由
- プログラミング言語の基礎が詰まっている言語である
- Javaコードが読めると何かと便利
- 仕事がたくさんある
おすすめ理由①は、プログラミング言語の基礎が詰まっていて、標準に最も近い位置にある言語として、学習用教材として扱われることが多いためです。
Javaがオブジェクト指向型言語である点など、最新のプログラミング言語に欠かせない重要な概念や機能が含まれていることが学習用教材の言語に選ばれる理由でしょう。逆にオブジェクト指向から学ぶとJavaでの解説例に多くあたります。
Javaで習得したオブジェクト指向の考え方は、他のオブジェクト指向型言語であるC++・C#・PHP・Ruby・Python、etc.の習得にも役に立ちます。
おすすめ理由②は、Java自体が汎用的で広く使われる言語であるため応用が効くことです。キャリアの中でJava経験があることは特に強い武器ではありませんが、Javaコードが普通に読めると何かと便利です。
たとえば、JVM系言語のフレームワークのライブラリはJavaが使われていることも多いため、ソースコードや関連ドキュメントに付随するサンプルを理解する際に役に立ちます。
最後、おすすめ理由③は、SIerを中心としたJava案件はたくさんあり、食うに困らないことです。
価格競争になりがちだったり、ジャンルによっては衰退していったりしていますが、IT業界全体としては今も尚、Java関連の案件数はNo1でしょう。
かつてはC言語が学習用教材のトップでしたが、オブジェクト指向も同時に学べる点で今ではJavaに軍配が上がっているぞ。
【補足】オブジェクト指向とは?
オブジェクト指向とは、プログラムを手順ではなく、モノ(オブジェクト)の作成とその操作として見る考え方です。
互いに関連するデータ(プロパティ)と手続き(メソッド)はオブジェクトの中にまとめて定義して、様々なオブジェクトを組み合わせて関連性や相互作用を記述していきます。オブジェクトに入っているデータの操作は原則としてオブジェクトの中のメソッドを介して行われます。
関連性の強いデータはオブジェクト内に隠蔽できるので、複数人が関わる大規模なソフトウェア開発に向いています。
Javaの人気・実績はトップクラス!
Javaは長年に渡り最も人気・実績がある言語の一つとして使われてきました。Pythonなどの他言語の台頭に押され、Java人気は下降気味ですが、それでもまだJavaは偉大であると言えるでしょう。
» 引用元|TIOBE Indexが発表の「月間プログラム言語人気ランキング」 ※ 上記は2021/8/22にアクセス
TIOBE Indexの「月間プログラム言語人気ランキング」でJavaは第3位
TIOBE Indexの「プログラム言語人気ランキング」の推移
同じJVM系言語のScalaやKotlinがトレンドと言われているが、まだまだランキング外。しばらくはJavaの覇権は続きそうだぞ。
Java案件の単価相場・求人数
レバテックフリーランス調べでは、Javaフリーランス案件の単価相場は69万円と標準的。他のトレンドな言語と比較すると決して高くはありません。
しかし求人数は5791件とバツグンに多いことがわかります。
このことから、Javaはフリーランスとして案件獲得しやすいが、高単価になりづらい言語であると言えます。
Java求人・案件の月額単価相場 ※2021/6/10時点
»引用元|レバテックフリーランス - 単価相場を比較
「Javaができること」だけでエンジニア価値をアピールすることは難しい。「JavaやC/C++ができること」は、採用者から見ると「最低限のエンジニアレベルに達している」と判断できる程度と思っておきましょう。
Javaで高単価を得るには、一人で複数の役割を担えるフルスタックエンジニアとして上流工程やPL業務もこなせるようにならないといけない!
プログラム言語別の月額単価相場(単価の高い順) ※2021/6/1時点
言語 |
平均単価 |
最高単価 |
求人数 |
Kotlin |
82 |
125 |
553 |
Scala |
82 |
165 |
284 |
Go言語 |
81 |
145 |
692 |
Ruby |
80 |
145 |
1586 |
Swift |
79 |
125 |
929 |
R言語 |
79 |
95 |
46 |
Python |
77 |
145 |
1474 |
Perl |
73 |
110 |
280 |
JavaScript |
72 |
145 |
4119 |
PHP |
72 |
145 |
3824 |
C++ |
71 |
125 |
553 |
Java |
69 |
165 |
5791 |
C# |
68 |
115 |
1608 |
C言語 |
67 |
115 |
95 |
SQL |
65 |
145 |
1828 |
VB.NET |
61 |
95 |
600 |
COBOL |
61 |
95 |
160 |
» 引用元|レバテックフリーランス - 単価相場を比較
また、次の調査結果からもJava案件は、求人数はダントツで多いけれども給与がそれほど高くない状況が見て取れます。
「Javaを武器にフリーランスエンジニア案件の単価を上げたい」という方は次の記事を参考にしてください。
フリーランスエンジニアの単価相場ってどれくらい? 職種や年齢によって単価相場は変わる? 稼げるプログラミング言語は? フリーランスエンジニアの単価相場も知らずに闇雲に案件探ししていませんか? それでは、自分の[…]
Java案件の種類
汎用性の高さからJavaは、Web系・業務系・組み込み系とほぼIT業界全体で使われており、「全プログラム言語の中でNo1で案件数が豊富」と言えますが、案件によっては稼ぎづらくなっているので注意が必要です。
またJavaの性質上、大規模開発に向いているため、比較的に大きめの企業からの求人が多い傾向があります。その結果として、大企業案件からの受注を扱うSIer業界で広く使われる傾向があります。
本章では、Java案件の種類別に特徴を解説します。
- 【種類1】Web系バックエンドの開発案件
- 【種類2】モバイル(Android)アプリケーションの開発案件
- 【種類3】業務系システムの開発案件
- 【種類4】組み込み系システムの開発案件
【種類1】Web系バックエンドの開発案件
Webプログラマーはフロントエンドとバックエンドに分類されますが、Javaはデータベースやサーバーとの通信や記録を行うバックエンドの開発言語として使われます。特にパフォーマンス要件の厳しいネット広告系の企業で採用されることが多いようです。
昔はバックエンドの静的型付け言語ではJava以外の選択肢がなかったため広く浸透してきた歴史があります。
Web系アプリケーションの開発をこなすには、次のようなJavaフレームワークの知識、AWSなどのクラウドの知識、HTML/CSSなどのWeb系の基礎知識、etc.が求められます。
Javaフレームワークの例
- Spring Framework
- Play Framework
- JSF(JavaServer Faces)
- Java EE(Java Platform, Enterprise Edition)
- Apache Struts
しかし今では、Web業界におけるJavaは下降気味となってきており、同じJVM系言語のScalaやKotlinを採用する企業が増えてきています。また、同じような処理性能の位置づけの言語で、Go言語も選択肢に入ってくるでしょう。
その他Web業界で主に使われている言語には、PHP・Ruby・Python、etc.のような動的型付け言語(LL言語)がありますが、Javaのようなコンパイル型の静的型付け言語ではないので処理性能的には劣ります。
【種類2】モバイル(Android)アプリケーションの開発案件
Androidのスマホアプリ開発がJavaはよく採用されます。しかし、Google社がAndroidアプリの開発言語としてKotlinを公認したため、近年ではJavaから置き換わりつつあります。
とはいえ、現状でも新規案件の4割〜5割はJavaで開発されている状況です。それにJavaで開発された過去のAndroidアプリも数多く存在するため、保守の観点からもしばらくはJavaも利用され続けるでしょう。
Kotlinは元々、Javaを簡素化・安全化するために改良されたプログラミング言語であるため習得も容易です。
Java開発の多くはバックエンド系ですが、AndroidアプリということでフロントエンドのUI/UX開発に関われる点は人によっては魅力的でしょう。
ちなみに、iOSアプリの開発はかつてはObjective-Cが主流だったが、今はSwiftがメインで使われているぞ
kotlinについては、次の記事を参考にしてください。
Kotlinをメイン言語としてフリーランスで稼げる? Kotlinのフリーランス案件の単価は?求人数は? Kotlinが活かせる仕事の種類ってどんなものがある? KotlinはAndroidアプリ開発を中心に近年で[…]
「同じアプリをAndoroidにもiOSにも搭載したい」という需要は多いのでiOS開発で使われるSwiftも抑えておくと、あなたの市場価値は更に高まります。
Swiftをメイン言語としてフリーランスで稼げる? Swiftのフリーランス案件の単価は?求人数は? Swiftが活かせるiOSエンジニアってどんな仕事? SwiftはApple製OSのアプリ開発に特化したプログラ[…]
【種類3】業務系システムの開発案件
処理性能がそこそこ良くて保守性が高いJavaの性質上、業務系システム開発に使われます。たとえば、製造業、流通業、教育関連、サービス業、etc. その仕事の種類は多様です。
これらは大規模な開発になることが多く、大企業や大手SIerが参入する傾向があります。
大規模開発では、要件定義や基本設計などの上流工程をSEが担当し、詳細設計から実装、テストなどの下流工程の一部をプログラマに外部発注するのが一般的です。
そのため、プログラミング工程に注力したい職人気質の人には向いていますが、開発全体に関わりたい人には「物足りない」と感じるかもしれません。
この領域のJavaの対抗言語としてはC#やVBなどありますが、これらはMicrosoft依存の環境に絞られるので、Javaの圧倒的優位は揺るがないでしょう。
【種類4】組み込み系システムの開発案件
スマホなどのモバイル機器・家電・自動車、etc. の組み込み系システムにもJavaはよく採用されます。
PCやサーバーなどの汎用コンピュータではなく製品特有のハードウェアで動作するため、組み込みエンジニアが目立つことは少ないですが、スマート家電化のようにIoT分野は日々進歩してきているため、ニーズは高まる一方でしょう。
そんな組み込み製品の中でもJavaは、ハードウェア成約(メモリ容量・処理能力)がゆるく、開発効率を優先度する上位アプリケーション開発で使われることが多いです。逆に、ハードウェア成約が厳しい開発においてはC言語が使われ、そこはC言語に置き換わる言語はしばらくは現れないでしょう。
組み込み系システムで多く使われているC言語についてはこちらを参考にしてください。
C言語やC++言語をメイン言語としてフリーランスで独立できる? 「C言語は難しい」と聞くけど、今から学ぶ価値ある? C言語エンジニアの将来性は? 「C言語は習得が難しいからやめとけ」の声を鵜呑みにし、難しいという理[…]
Javaエンジニアの将来性は?
ここ数年はJavaだけ使えるエンジニアであっても需要が十分にあるため、フリーランスとして安定的にやっていくことはできるでしょう。しかし、その将来性を不安視する意見もあることは意識しておくべきでしょう。
この章では、Javaエンジニアの将来性についてポジティブ意見、ネガティブ意見の両面で解説します。
Javaエンジニアに将来性があると考える理由(ポジティブ意見)
- 【ポジティブ1】世界中に膨大なエンジニアや開発資産がある
- 【ポジティブ2】大企業が好む言語である
- 【ポジティブ3】他のプログラム言語習得への応用が効きやすい
Javaエンジニアの将来性を不安視する理由(ネガティブ意見)
- 【ネガティブ1】エンジニア数が多く価格競争になりがち
- 【ネガティブ2】他プログラミング言語の台頭がでてきている
Javaエンジニアに将来性があると考える理由(ポジティブ意見)
Javaをメイン言語としてフリーランスでやっていく際に、「しばらくは需要があり安定的に稼げる」という理由について解説します。
【ポジティブ1】世界中に膨大なエンジニアや開発資産がある
「King of プログラム言語」としてC言語と並びJavaは、長年に渡り世界中で多くの開発者に使われて続けてきた実績があります。
そのため、世界中にはJavaを使いこなすエンジニアや、Javaで開発されてきたライブラリなどの開発資産が膨大に存在します。その膨大な「JavaエンジニアやJavaライブラリを活かして開発効率を上げたい」と考える企業が多いことは必然です。
現在でも新規開発にJavaを採用するケースも多々あることから、言語・環境としての成熟度や安定感はバツグンです。
仮に他のプログラミング言語やAIの台頭でJavaでの新規開発の機会が減ったとしても、既存システムの保守で開発需要はあるため、しばらくは安泰と言えるでしょう。
【ポジティブ2】大企業が好む言語である
大企業では大規模な製品やサービスの開発をウォーターフォール方式で設計通り進めることが重視されるため、RubyやPythonなどの動的型付け言語で柔軟に開発することよりも堅実なJavaが好まれます。
大企業には過去にJavaを使った開発フローやノウハウが蓄積されていることも選ばれ続ける要因の一つです。
他にも大企業がJavaを採用する次のように理由は多々あります。大企業の多くがJavaを採用し続ける限りはJavaエンジニアは安泰と言えるでしょう。
その他、大企業がJavaを好む理由
- 実績が豊富で安心な言語ある
大企業や大規模な開発にとって「実績」は言語の採用視点では重要。ベンチャー企業であればトレンドな実績少なめの言語採用も多い。 - セキュリティ的に堅牢な設計である
Java自体がセキュリティ機能を備えているため、安心して採用できる。 - 大規模向きの開発言語である
オブジェクト指向型の言語のため大規模開発に適している。大人数で部品を組み立てるように作ることができ、再利用性も高い。 - ユーザーが多い
大規模システムほどリリース後の保守期間も長くなるため、企業にとってはいつでもエンジニアを採用できる点も重要。
【ポジティブ3】他のプログラム言語習得への応用が効きやすい
先述の通り、Javaは近代のプログラミングとして必要な要素をほぼ含んでいるため学習用の言語として最適です。(「プログラム初心者にはJavaがおすすめ」参照)
そのため、Javaを使いこなすことができれば、他のPython、C#、Rubyのようなオブジェクト指向言語を習得することも容易になるでしょう。また、コンパイラ型の静的型付け言語でもあるためC言語のようなレガシー言語への展開もしやすくなります。
Javaは汎用性の高い言語。習得しておくとエンジニア力の底上げになるぞ!
Javaエンジニアの将来性を不安視する理由(ネガティブ意見)
「しばらくはJavaが安泰」と言いつつも、上述のようにJava人気も下降気味にあり、ずっと続くわけではありません。この章ではJavaの将来を不安視する声を解説します。
【ネガティブ1】エンジニア数が多く価格競争になりがち
Java案件の求人数は他言語に比べても多いですが、Javaエンジニア数も多いため希少価値が少なく、高単価を獲得しづらい状況です。またJava人気も下降傾向にあるので、案件数の増加は期待が少ないでしょう。
この価格競争の中で一歩抜き出た存在になるためには、Javaのプログラミングスキルだけでなく、フルスタックエンジニアとして次のような総合的なスキルを身につける必要があります。
フルスタックエンジニアに必要なスキルとは
- PM/PLができる
- ITリテラシーが高くシステムを俯瞰で見れる
- 上流工程(要件定義、仕様検討)ができる
- 保守や運用の工程もできる
- OSやミドルウェアのスキルを持つ
- 他のプログラミング言語にも精通している
フルスタックエンジニアになれれば複数の業務を一人で担当できるため、多くの企業から重宝される
【ネガティブ2】他プログラミング言語の台頭がでてきている
Scala、Kotlinのような生産性と処理性能を両立するJavaに置き換わるJVM(Java Virtual Machine)系言語が現れつつあります。
特にWeb系のやAndroidアプリの新規開発ではScalaやKotlinを採用する企業が増え、Javaを採用するケースは明らかに減ってきている状況です。
Javaはコンパイルで生成された中間言語(バイトコード)がJVMという仮想マシン上で動作する方式の言語です。このバイトコードの形式が同じであれば、Java以外のJVM系言語(たとえばScala、Kotlin)に置き換えることは容易なのです。
その他JVM系言語以外では、同じ静的型付け言語としてGo言語の台頭も挙げられます。「システムをさらに高速化したい」「トレンド技術を採用したい」などの理由によりGoの採用が増えているようです。
Go言語については次の記事を参考にしてください。
フリーランスが今からGo言語を学ぶのはアリ?ナシ? Go言語のフリーランス案件の単価は?求人数は? Go言語が活かせる仕事の種類ってどんなものがある? Go言語(Golang)は近年で大流行しているプログラム言語で[…]
まとめ
以上、Javaの特徴とフリーランス案件の単価相場・求人数、職種、将来性について解説してきました。
【結論】
Javaのフリーランス案件は安定して多い。一時代よりは縮小傾向にはあるが市場規模はまだまだ大きい。
Javaはオブジェクト指向の静的型付けコンパイル型の言語であり、OSに依存せず実行できる点が魅力です。
次の理由で、プログラム初心者にもおすすめできる言語です。
- プログラミング言語の標準に近い言語である
- Javaコードが読めると何かと便利
- 仕事がたくさんある
Javaのフリーランス案件は次のように多種類ありますが、業種によっては稼ぎづらくなっているので注意が必要でです。
- 【種類1】Web系バックエンドの開発案件
- 【種類2】モバイル(Android)アプリケーションの開発案件
- 【種類3】業務系システムの開発案件
- 【種類4】組み込み系システムの開発案件
総じて「Javaはまだまだ需要がある」と言えますが、将来性を不安視する声がある点も無視してはいけません。
Javaエンジニアに将来性があると考える理由(ポジティブ意見)
- 【ポジティブ1】世界中に膨大なエンジニアや開発資産がある
- 【ポジティブ2】大企業が好む言語である
- 【ポジティブ3】他のプログラム言語習得への応用が効きやすい
Javaエンジニアの将来性を不安視する理由(ネガティブ意見)
- 【ネガティブ1】エンジニア数が多く価格競争になりがち
- 【ネガティブ2】他プログラミング言語の台頭がでてきている
Javaの案件は多くのエージェントで扱われています。まずは次のフリーランスエージェントを見比べ、無料エントリーから始めることをおすすめします。
フリーランスエージェントの種類が多すぎて選べない 各エージェントの特徴を数値比較できるようにしてくれ! そもそもフリーランスの案件探しにエージェントは必要? ITエンジニアがエージェント選びを間違えると「単調かつ激[…]
以上、このブログでは、このように「会社員エンジニアがフリーランス独立して自力でお金を稼げるようになるまで」の役立つ情報を発信し続けていきます。
ではまた!