「PHP」にはまだ需要と将来性がある!価格競争に巻き込まれないために…

  • PHPをメイン言語としてフリーランスで稼げる?
  • PHPのフリーランス案件の単価は?求人数は?
  • PHPが活かせる仕事の種類ってどんなものがある?

PHPはWeb系を目指すフリーランスエンジニアであればHTML・CSS・JavaScriptに次いで重要なプログラム言語です。しかし今後、PHPだけを武器にしていては価格競争に巻き込まれてしまいます

私はエンジニア歴21年の中で、会社やプライベートでC/C++のようなレガシー言語からトレンド言語まで幅広い開発をしてきました。しかし、その時の状況に対して不向きな言語を選択してしまう失敗もたくさんしてきました。

この記事では、PHPの特徴、フリーランス案件の単価相場・求人数、職種、将来性について解説します。

この記事を読めば、「自分はPHPを学ぶべきか?」「どう活かしたらよいか?」の判断ができるようになります。

 

【結論】

PHP習得はWeb業界では優先度が高い。案件数も多く学習コストも低いので初心者向け。将来的に需要もあるがエンジニア数も多いため単価は並で上がりづらい。

 

 

「PHP」とは?

「PHP」とは?

PHPはWeb業界のバックエンド開発においては非常に重要な位置づけです。特にWeb業界にこれから入り込みたい未経験者にとっては、最初に学習する言語としては最適でしょう。

本章ではPHPの特徴と学ぶと良い理由について解説します。

 

PHPの特徴

PHPロゴ

PHPは動的なWebページを作成できるスクリプト型言語(インタプリタ)です。

クラスオブジェクトベースのオブジェクト指向の原則で開発されており、初心者でも理解しやすいシンプルな文法なところが特徴です。

PHPはHTMLに埋め込むことでサーバー上で動かすことができ、様々な機能を実現できます。たとえば、問い合わせフォーム、ショッピングカート、etc。他にもCMS(コンテンツ管理システム)で有名なWordPressにも使われており、PHPでサイトやブログのカスタマイズが可能です。

世界中のWebサイトの約80%でPHPが使われているため、Web業界でやっていくには、PHPはHTML・CSS・JavaScriptに次いで「基礎として習得しておきたい言語」と言えるでしょう。

JavaScriptも同様に動的なWebページを作成できる言語ですが、JavaScriptはブラウザ上で動くフロントエンド向けであるのに対し、PHPはサーバーで動くバックエンド向けである点が大きく異なります。

Webバックエンドで使われるPHPでは主に次のようなことができます。

  • HTMLソースコードの生成
  • データベースとの連携
  • クライアントからの送信情報を受け取る

 

他にもWebバックエンド系の言語としては、Ruby、Python、Go言語、Node.js、etc.があります。

PHPには歴史的な経緯があり、企業での採用ケースやエンジニア数は最も多いが、近年はトレンド言語に取って代わられつつあり、言語としての人気は下降気味と言えるでしょう。

 

【補足】「フロントエンド」と「バックエンド」の違い

フロントエンド
直接ユーザーの目に触れるPCのブラウザ上でプログラム実行される。クライアントサイドとも呼ぶ。

バックエンド

サーバー上でプログラム実行をし、クライアントとデーターベースとの橋渡をする。サーバーサイドとも呼ぶ

 

 PHPの特徴のまとめ

  • コンパイル不要のスクリプト型言語(インタプリタ、動的型付け言語)
  • HTML言語に組み込むことでサーバー側で実行され、Webサイトに動きをつけられる
  • サーバー側にあるMySQLなどのデータベースと連携できる
  • WordPressを筆頭に世界のWebサイトの80%で使われている
  • クラスオブジェクトベースのオブジェクト指向言語
  • 文法がシンプルで初心者向き
  • 案件数も多いがPHPエンジニアも多い
  • 強力なフレームワークを備えている(※後述

 

Web系エンジニアを目指す未経験者にPHP習得はおすすめ

Web系エンジニアになりたい人にとっては、PHP習得の優先度は高いです。特にプログラミング経験が浅い人ほど投資対効果は高く、一番最初に学習する言語としてJavaScriptと並びPHPはおすすめです。

逆に、RubyやPythonを使ったバックエンド開発経験をある程度積んでいるエンジニアにとっては、そこまで投資対効果は見込めません。

 

 プログラム初心者にPHPがおすすめな4つの理由

  1. 環境構築がカンタン
    多くのレンタルサーバーに最初からインストールされている。
  2. 学習環境が豊富で文法もカンタン
    日本語のネットや書籍情報が多く、ソースコード規則も比較的カンタンで学習しやすい。
  3. WordPressとPHPでカンタンにWebサイトが作れる

    通常、Webサービスの実現には工数はかかるが、WordPressのプラグインを使ってPHPでカスタマイズすれば超カンタンに機能実現できる。
  4. 実務未経験でも受け入れる企業がある

    PHPをメイン言語に採用している企業の中には、実務経験が浅くても採用するケースが多い。

 

不屈のライオン

まずはWeb業界に潜り込んで経験を積みたい実務未経験者にとっての入口として、PHP習得はおすすめだぞ

 

Webサービス開発に必要な言語としてフロントエンド向けのJavaScriptもPHPと合わせて習得しておきたい。JavaScriptに関する記事はこちら。

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PHPの他に競合言語の中では国産で国内には人気のRubyがあります。

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Rubyタイトル

 

PHPの実績はトップクラスだが、人気は下降傾向

本章で紹介する統計データからもPHPの実績は高いが、人気は若干の下降傾向であることがわかります。

※ 上記は2021/8/19にアクセス

 

Stack Overflowが発表の「最も使われている言語」でPHPは下降気味の11位
2021使われている言語

 

 TIOBE Indexが発表の「月間プログラム言語人気ランキング」でPHPは下降気味の8位(1/2)TIOBE表-202106

 

TIOBE Indexが発表の「月間プログラム言語人気ランキング」でPHPは下降気味の8位(2/2)TIOBEグラフ-202106

 

 

 GitHubが発表した「最も利用されている言語ランキング」でPHPが下降気味の6位
GitHub-人気言語ランキングの遷移

シンジ

人気は下降傾向だが、Webバックエンド開発シェア80%であり、今後の需要も根強いでしょう。

 

PHPはフレームワークが豊富

PHPフレームワーク

PHPには無料で使えて実績のあるWebフレームワークやライブラリの開発環境が充実しており、短時間で高品質なプログラミングが可能です。

 

 PHPのWebフレームワーク

 

不屈のライオン

初心者が何から始めるか迷ったら一番に人気のLaravelから始めると良さそうだぞ。

 

PHP案件の単価相場・求人数

PHP案件の単価相場・求人数

レバテックフリーランス調べでは、PHPフリーランス案件の単価相場は72万円と標準的。他のトレンドな言語と比較すると決して高くはありません。
しかし、求人数は3824件と多いことがわかります。

 

  PHP言語の求人・案件の月額単価相場  ※2021/8/6時点
PHP単価相場» 引用元|レバテックフリーランス - 単価相場を比較

 

PHPが学習のハードルが低いためエンジニア数も多い。そのため、「PHPができる」だけでは納得いく単価で案件への採用を獲得し続けていくことことは難しいでしょう。

単価が上がるに連れ、業界や他言語の知識、上流工程の経験が求められるようになってきます。

 

シンジ

Web業界でバックエンドエンジニアとしてやっていくには、Laravelなどのフレームワークと合わせて学習しておこう

 

 プログラム言語別の月額単価相場(単価の高い順) ※2021/6/1時点

言語

平均単価
(万円)

最高単価
(万円)

求人数
()

Kotlin

82

125

553

Scala

82

165

284

Go言語

81

145

692

Ruby

80

145

1586

Swift

79

125

929

R言語

79

95

46

Python

77

145

1474

Perl

73

110

280

JavaScript

72

145

4119

PHP

72

145

3824

C++

71

125

553

Java 69 165 5791

C#

68

115

1608

C言語

67

115

95

SQL

65

145

1828

VB.NET

61

95

600

COBOL

61

95

160

» 引用元|レバテックフリーランス - 単価相場を比較

 

次の調査結果から、PHP案件の求人数は多いけれども給与がそれほど高くない状況が見て取れます。

 

 HRogリストの給与と案件数の相関関係より

給与ランキング

» 引用元| HRogリスト(フロッグリスト)

 

PHPを武器に「フリーランスエンジニア案件の単価を上げたい」という方は次の記事を参考にしてください。

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【補足】PHPはフリーランスに向いている?

PHPでの開発は比較的に小規模になりがちなため、フリーランスに向いている言語と言えます。フリーランスに向いている理由は主に次の2つです。

  • クラウドソーシングに求人が多い
  • 中小規模の企業からの求人が多い

 

フリーランスに向いている1つ目の理由は、WordPress案件を中心にクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングに出る求人数が多い点です。単価は低いですが、求人の間口が膨大なので仕事の探しやすさではピカイチでしょう。

しかし、クラウドソーシング一本でフリーランスを乗り切るのはしんどい。次の記事でその理由を解説しています。

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フリーランスに向いている2つ目の理由は、中小規模のベンチャーやスタートアップでPHPが採用されることが多い点です。こういった小さな企業では小回りの効くフリーランスと契約する傾向があります。

 

シンジ

PHPはカンタンで小規模な開発に向いているため、短期間でお手頃に稼げる案件がたくさんあります。

 

PHP案件の種類

PHP案件の種類

PHPはWeb業界のバックエンド開発を軸に次のような案件があります。

PHP案件は企業の現場で常駐し、チーム内で対話をしながら小さな開発サイクルを回しつつ顧客ニーズに合わせていくアジャイル開発のスタイルが多いため、現場常駐スタイルが多く在宅ワークが少なめになる傾向があります

  • 【種類1】Webサイトのバックエンド開発案件
  • 【種類2】WordPressのテンプレート開発・改修の案件
  • 【種類3】ソーシャルゲーム開発案件

 

【種類1】Webサイトのバックエンド開発案件

多くのWebバックエンド開発を行う企業でPHPが採用されており、フレームワークとしてはLaravelやCakePHPがよく使われます

ECサイトなどのWebサイト構築が最終ゴールのため、フロントエンド技術(HTML、CSS、JavaScript)も求められがちです。またプロジェクトによって、使用しているOS・サーバー・データベース、etc.の環境は異なるので、フレームワークやフロントエンド技術と合わせて環境の知識も抑えておきましょう

 

シンジ

キャリアに応じて、Webシステムの処理パフォーマンス調査や高度な経験が求められることもある。

 

近年では多くの企業が自社の業務システムをクラウドに移行する傾向があり、Webバックエンド開発の需要そのものが高まっています

企業から見ると、PHPエンジニアは非常に多く開発者を集めやすいが、フリーランスエンジニアから見ると「その他大勢の一人となるため、高単価にはなりにくい」点には注意が必要でしょう。

 

Webバックエンド業界での競合言語はRuby、Python、Node.js、Go言語、Kotlin、Scala、Java、etc.になりますが、その中でもPHPの採用率は79%と最も使われています

 

先述の通り、初心者がWeb業界に入り込む一手目としてPHPを習得することは良い選択ですが、将来的にはGo言語のようなトレンドに乗る方が稼ぎやすいでしょう。

 

Go言語については、次の記事を参考にしてください。

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Go言語タイトル

 

【種類2】WordPressのテンプレート開発・改修の案件

WordPressはPHPとMySQLで構築されている世界最大のオープンソースCMS(コンテンツ管理システム)です。このCMSを端的に説明すると、ブログなどのWebサイトをカンタンに作れるWebアプリのことです。

日本中にWordPressユーザーが多いため、環境の立ち上げ・改修・機能追加の案件もたくさんあります。例としては、企業のCMSの管理画面を現場担当者向けにカスタマイズしたり、イントラサイト開発をしたり、etc. です。

 

高度な技術的を求められることが少ないため単価は低めですが、実務経験が少ない人でも採用を受け付けている企業が多い印象です。

 

不屈のライオン

このWordPressの需要の多さがPHP人気を下支えしているぞ

 

【種類3】ソーシャルゲーム開発案件

かつてPHPはソーシャルゲーム業界のデファクトスタンダートな言語として、ほとんどの企業で使われていました。しかし現在では競合言語も多く、かつての勢いはありません

まだその時期から生き残っている企業では、PHPを使い続けていることも多いため、開発需要としてはまだ多いのが現状です

 

ゲーム開発に興味があってプログラマになった人も多いと思うので、スマホやPCで遊べるソーシャルゲームに関われる機会は、人によってはとても魅力的でしょう。

 

不屈のライオン

「ソーシャゲーム開発と言えばPHP!」という時代もあったぞ

 

PHPエンジニアの将来性は?

PHPエンジニアの将来性は?

PHPの求人数は減少傾向にあるものの、次のような理由から、PHPエンジニアの将来はしばらくは安泰と見て良いでしょう。

しかし案件としては無くならないものの高単価は見込めないので、十分に経験を積んだ後は早めにPHPから離れて他言語を習得しておくことをおすすめします。

 

  • 【安泰な理由1】Webバックエンド開発における企業のPHP採用率は79%!
  • 【安泰な理由2】Web界で最強のWordPressでPHPが採用されている!

 

【安泰な理由1】Webバックエンド開発における企業のPHP採用率は79%!

バックエンドPHP採用率Webサイトのサーバーサイドのプログラミング言語の採用の統計としてPHPが79%を占めています。競合言語であるRubyが3%、Pythonが1.3%、etc.であることや、「LAMP」という言葉があることから、PHPの需要が圧倒的であることがわかります。

» 引用元| W3Techs

トレンド技術に敏感な企業ではGo言語などへの乗り換えも進んでいるものの、PHPで作られた既存システムに対する保守・運用は続くため、ここ10年以上はPHP案件の規模としてはキープとなるでしょう。

 

シンジ

PHPの新規開発は減るかもしれないので、新規開発がしたい人はGo言語などのトレンド技術を獲得すべし!

 

 

【補足】LAMPとは?

LAMPとはデータベースを利用したWebアプリを開発するのに適した人気の高いOSSの組み合わせのこと。
LinuxApacheMySQLPHPの頭文字をとった略。
※ 最後の「P」はPerlPythonに置き換えられることもある。

 

 

【安泰な理由2】Web界で最強のWordPressでPHPが採用されている!

WordPress採用率

世界中のWebサイトの約34.9%ではCMS(コンテンツ管理システム)を使用していません。逆に言うとWebサイトの65.1%はCMSを使っており、そのうちWordPressのシェアは42.4%です。

» 引用元| W3Techs

これは数多あるCMSのうち、WordPressのシェアが65.2%となり驚異的な数字です。日本に特化して言うと80%を超えるシェア率だと言われています。

 

そんなWordPressを構築・カスタマイズする際に必要になるPHPが採用されている事実から、「安泰を約束されている」と言っても過言ではありません。

 

まとめ

まとめ

以上、PHPの特徴とフリーランス案件の単価相場・求人数、職種、将来性について解説してきました。

 

【結論】

PHP習得はWeb業界では優先度が高い。案件数も多く学習コストも低いので初心者向け。将来的に需要もあるがエンジニア数も多いため単価は並で上がりづらい。

 

PHPは次の理由でプログラミング初心者にもおすすめできる言語です。

  1. 環境構築がカンタン
  2. 学習環境が豊富で文法もカンタン
  3. WordPressとPHPでカンタンにWebサイトが作れる


  4. 実務未経験でも受け入れる企業がある


 

次のようなPHPのフリーランス案件があり、案件数は豊富ですが、単価は並です。

  • 【種類1】Webサイトのバックエンド開発案件
  • 【種類2】WordPressのテンプレート開発・改修の案件
  • 【種類3】ソーシャルゲーム開発案件

 

次のような理由から、PHP言語エンジニアの将来はしばらくは安泰と見て良いでしょう。

  • 【安泰な理由1】Webバックエンド開発における企業のPHP採用率は79%!
  • 【安泰な理由2】Web界で最強のWordPressでPHPが採用されている!

 

PHPの案件は多くのエージェントで扱われています。まずは次のフリーランスエージェントを見比べ、無料エントリーから始めることをおすすめします。

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以上、このブログでは、このように「会社員エンジニアがフリーランス独立して自力でお金を稼げるようになるまで」の役立つ情報を発信し続けていきます。

ではまた!

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