- 自己紹介の場が緊張して苦手で...いつも失敗するんです...
- 順番待ちまでずっと内容を考えると、他の人の内容が耳に入らない
- 相手に好印象を持ってもらえるアピールがしたい!
人生のあらゆる場面でてくる自己紹介シーン。第一印象で失敗するとその後の行動や人生が圧倒的に不利になります。
会社員と個人事業主の20年の経験の中で数百人のビジネスパートナーを開拓してきました。しかしその20年の間、場当たりで適当な自己紹介をし、その後のビジネスや生活で信頼を得るために遠回りをしてきました。
そこでこの記事では、緊張せずに良質な自己紹介ができる「たった1つのコツ(心構え)」に紐づく「コンテンツを考えるコツ、表現のコツ」について解説します。
この記事を読めば『相手にとって興味深い良質な自己紹介が緊張せずにスラスラ言える』ようになります。
これを前提に読み進めて行きましょう!
自己紹介は事前準備が9割!
まず自己紹介に限らず、人前で何かを話すときに重要なことには以下の3つがあります。
- 心構え
- コンテンツ(内容)
- 表現
この記事では、「②コンテンツ(内容)」のテンプレートの書き方を中心に解説します。
コンテンツに注目する理由は、コンテンツファーストにしておくことで、事前準備の過程で「①心構え」で大切な「相手目線」も解消できるためです。
「③表現」についても解説はしますが、事前準備の「②コンテンツ」の方が9割重要と考えましょう。
事前準備もせずに自己紹介ができる上手な人は、先天的に自分を語ることが上手だったり、すでに経験値があります。
しかしそれは結局のところ、自己紹介で言う内容のテンプレートを頭の中で持っている過ぎません。
この記事内容を読み始めている人(≒自己紹介が苦手な人)は、苦手意識が先行してそのテンプレートを準備することを避けてしまっているだけなのです。
自己紹介のシチュエーション
1対多の自己紹介を行う場面は子供から大人、年配の方に至るまで一生のうちに幾度となく訪れます。
- ビジネス交流会で
- はじめての学校、職場で
- オフ会、ママ友などのコミュニティ活動で
- パーティ、合コンで
などが挙げられますが、人生で行う自己紹介の回数を1対1で行う場合も含めて鑑みると数千〜数万回と言っても過言ではないのではないでしょうか。
このルーティンをテンプレートで自動化しておくことは、いかに人生をイージーモードにしてくれるかということは分かっていただけるかと思います。
自己紹介の目的
「苦手な自己紹介の時間を凌ぎきったー、逃げ切ったー!」
と何も収穫のない結果にしないためにも、自己紹介の目的は必ず意識しましょう。
自己紹介の目的は、等身大の自分をお伝えすることによって「仲間」として受け入れてもらって、その後の交流をスムーズに行いたいという「未来」を実現することです。
要するに自己紹介とは『自分が相手の未来へ及ぼす影響を伝える』ということです。
しかし「相手の未来」となると「たかが自己紹介で」となり、ピンと来ないと思うので、次の例のような「直近の未来」だけを考慮するところから始めましょう。
直近の相手の未来に影響を与える目的の例)
・後で話しかけてもらう
・後で名刺交換してもらう
自己紹介コンテンツ作成の3ステップ
安心して自己紹介を行えるようにテンプレートを作成して内容を決めておきましょう。
①強みを伝える自分のエピソード一つ決める
まずは経験や強みから何をエピソードにして伝えるかを一つだけ決めましょう。
ここは自己紹介のシチュエーションによってエピソード内容は変わるので、パターンとしては複数用意しても良いとは思います。
例えば、ビジネス交流会の場で子育てや筋トレのエピソードを話しても、その後の名刺交換には直結しないので、もうちょっとビジネスよりのアピールに変えた方が良いでしょう。
同様に、ママ友や合コンなどのふわっとした会でビジネスの話をしても「こいつ何かを売りつける気だな」と警戒されます。
まず自分の強みを認識する
エピソード作成を行うために、まずは自分(または自分のビジネス)の強みを明確にしましょう。
「自分に強みが無い!何を言ったら良いかわからない!」という人は『夢中になったこと』と『過去の辛かった経験から学んだこと』から以下にはめて考えてみてください。
あなたの経験はあなたしか語れない唯一無二のエピソードです。
自分の強みの見つけ方)
- 資質(優しいなど)から
- 生まれ持った長所から
- 体験・経験・資格から
- 趣味好きなことから
- 他人との比較から
- 人生で最高の出来事から
- 人生で最も辛かった出来事から
- 他人から教えてもらう
自分の強みや経験の例)
ブラック企業からホワイト企業への転職経験
毎日4時起きで副業をしている
プログラミング歴20年で今はマネジメントをやっている
相手の未来と自分の強みを結びつけてみる
先程決めた自分の強みが自己紹介をする相手の未来(価値)にとって結び付きがあるかを検証しましょう。
そのためには自己紹介する相手が誰なのかを認識する必要があります。
例えば「副業で1円を初めて稼げたストーリー」を熟練の起業家の集まる場で話しても相手の未来には響かないですが、これから副業を始めようとしている人たちにとっては価値があります。
「はじめての職場」の例)
筋トレを毎日3年間続けた。≒「Before→Afeter」を体現している。
【自分が提供できる相手の未来】
自分を律して向上心がある。OUTPUTを出せる人なので繋がりたいな。
「副業のスタートアップ交流会」の例)
本業でマネジメントをやりながら毎日4時起きで副業に取り組んでいる。
【自分が提供できる相手の未来】
豊富な社会人経験からの視点でアドバイスができる人であり、スタートアップ視点で苦労も共有できそう。
②過去→気付き→未来の3段階でストーリーで語る
以下の順でストーリーを映像として思い浮かべながら作ってみましょう。
- 【過去】今まではどういう状態だったのか(Before→Afterが言えると尚良い)
- 【気付き】その経験から何を気づけたのか
- 【未来】そしてどうなりたいのか
上記のように過去、気付き、未来と分けて映像を思い浮かべながらストーリーを作ると良い理由は次です。
- 分けると聞く人はわかりやすい
- 分けると語り手は覚えやすい
- 映像としてイメージしておくと文章を忘れても思い出せる
「副業のスタートアップ交流会」の例)
【気付き】副業で得られた知識が本業へも活きて、お金も稼げてメリットだらけ
【未来】副業で自分の商品をどんどん構築して、みなさんとビジネス視点でつながっていきたい!
③最後に自分の弱みを添える
自己紹介の最後に、自分の弱みを見せる一言を添えることで相手に謙虚さが伝わり、逆に好感を持ってもらえます。
弱みに共感することによって、話すキッカケができるので有効な手段です。
弱みの見せ方
- 自身のキャラクターで弱いところを敢えて見せる(人見知り、怒られると凹みやすい...etc)
- (成功体験などを話した後に)別のことはポンコツであることを話す
- (進行中の取り組みを話した後に)助けを求める
弱みを添える例)
・オススメの勉強方法とか知っている方がいたら教えて下さい!
・こんなに体は大きめですが、ビビリなので優しく教えて下さい!
ただし注意点として、本当に弱い無能な人だと思われるのは損でしか無いので、しっかりと自己紹介の本題のときは自信を持って喋っていることが前提となります。(次章の「表現」を参照)
あと、本当に弱い部分は見せないでくださいね。
あくまでギャップを見せるという狙いで使ってください。
自己紹介の表現(話し方)の2つのコツ
緊張してガチガチの表情と棒読みではせっかくの準備が逆に「あいつめっちゃ記憶してきたな」と勘ぐられて逆効果になってしまいます。
そのため、『あたかも自信があるように振る舞う』ことを意識して次の2点の表現をしてください。
- 笑顔で話す
- ゆっくり丁寧に話す
世の中には良い緊張と悪い緊張があります。
良い緊張は本番を重ねるほど自分をアップデート(成長)させ、悪い緊張は逆に本番を重ねるほどデグレード(自信を失う)ことになります。
つまりは、「緊張を克服する特効薬はない」ということをまずは受け入れ、事前準備(≒テンプレート)をしっかりと行い本番を迎える成功体験を繰り返すことで徐々に緊張は克服されるので、気にする必要はないということです。
まとめ
以上、苦手な自己紹介を克服する方法は『【結論】自己紹介テンプレートを事前準備すること』で、そのテンプレート(コンテンツ)の作り方と表現方法を解説しました。
- 自己紹介コンテンツ作成の3ステップ
- ①強みを伝える自分のエピソード一つ決める
- ②過去→気付き→未来の3段階でストーリーで語る
- ③最後に自分の弱みを添える
- 自己紹介の表現(話し方)の2つのコツ
- 笑顔で話す
- ゆっくり丁寧に話す
「しっかり暗記して練習通り表現しよう」と意気込むと逆に緊張してしまうこともあります。
その場合は、自己紹介コンテンツのテンプレートだけ作ったら、それを文章ではなくイメージで記憶します。
その「イメージを思い出しながら喋る」くらいの気持ちで次に来る自己紹介を迎えると良いでしょう。
ではまた!