【要約・書評】初心者が『沈黙のWebライティング』から学ぶ4実践術!

不屈のライオン
・『沈黙のWebライティング 』を読む前に要約を知りたいぞ
・ビジネス文書とWebライティングって何が違う?
・Webライティング本がありすぎてわからん

この『沈黙のWebライティング ーWebマーケッター ボーンの激闘ー』は、多くのWebライティングを行っている人(ブロガーなど)がバイブルとして活用している良書です。
初心者がいきなり目的もなしに読み始めると「思ってた内容と違う」「あまり記憶に残らない」という状況になることがあります。

私は会社員として20年間ビジネス文書を書き続けており、管理職も5年しているので部下の文書を監督する立場です
しかし、Webライティングにはまた別の知見が必要と気付き、一通りの情報に触れましたがこの本はそれをほぼ集約しています。

この記事では、初心者の目線で読む前にまず抑えておきたい重要ポイントを要約します。

この記事を読めばメンタルモデルが整い、読書効率を上げることが出来ます。また読まない人でも大枠のコツはわかるようになります。

シンジ
【結論】 (特に読書に慣れていない)初心者はまずはこの本!
上級者に有益な情報も網羅されているのでしばらくはこの1冊で足りる

『沈黙のWebライティング』の書評

本書の内容を取り入れられれば、読む前と比べて確実に読者目線のわかりやすい文章スキルが習得できます。
私はまだ消化しきれていないので継続して訓練が必要ですが、少なくとも文章に向き合う知識や意識は大きく変わりました。
また、奥の深いWebライティングの本質や裏側をマンガ形式のストーリ仕立てで読み切るハードルを下げて記載している点も特徴と言えると思います。

以下のサイトでストーリーだけは見れるようです。
以前の記事で紹介した『Webマーケティング』と同様に、重要ポイントの解説は書籍しか見れないので、書籍購入されて一読されることを強くオススメします。

https://www.cpi.ad.jp/bourne-writing/

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【要約・書評】『沈黙のWEBマーケティング』から学ぶ4実践術

【本書を読むべき人】

  • 伸び悩んでいるWebサイト運営中の経営者
  • ブログ初心者
  • Webデザイナーからもう一段上のWebディレクターへステップアップしたい人

【本書から学べること】

  • 読みやすいWebライティングの本質+テクニック
  • SEOに強いWebライティング方法
  • オウンドメディアの立上げ〜運用方法
  • 記事をバズらせる方法

『沈黙のWebライティング』の要約

ライティング2

須原の温泉旅館の経営に苦しむ若女将とその弟が、自社のWebサイトとオウンドメディア(自社のブログ)を通じて、自身の成長と旅館の業績を回復していくというサクセスストーリーです。

ライティングからSEO、Web運用まで幅広く解説されていますが、この記事では「ライティング」にフォーカス(★マーク)して解説を進めていきます。

  1. SEOを意識したコンテンツを作るカギ
  2. 「USP(他にはない独自の強み)」を最大限に活かすコンテンツ ★
  3. わかりやすい文章を書くためのポイント ★
  4. 論理的思考をSEOに結びつける
  5. オウンドメディアに必要なSEO思考
  6. SEOに強いライターの育成法
  7. バズにつながるコンテンツ作成のコツ

初心者が『沈黙のWebライティング』から学ぶ4つの実践

この『沈黙のWebライティング』の中から「ライティング」にフォーカスし、私が特に重要だと感じたポイントを4つに絞って実践例を含めて紹介します。

なぜそのようなコツに至るのかの解説はぜひ書籍を手に取って読まれることをオススメします。

①「他にはない独自の強み」を最大限に活かすコンテンツを作る

あなたのWebサイトに「他にはない独自の強み」を持たせることで、マーケティングの成功率はぐんと上がるでしょう。

【他にはない独自の強みを持つ3つのメリット】

  • 他との比較ポイントが明確でユーザーがあなたのサイト(商品)を選びやすい
  • 特徴的になるので他のWebサイトやブログで紹介されやすい
  • Webサイトのデザインの方向性やコンテンツの方向性がブレなくなる

逆にこの強みが無いぼんやりとした理念では、商品を勧められたユーザーが混乱してしまいます。

【他にはない独自の強みを決めるポイント2つ】

  1. 競合に真似されにくいこと
  2. 競合と同じステージで闘わずに済むこと

そこで、このブログサイトの場合の「独自の強み」を考えてみました。

「他にはない独自の強み」の実践例)

・大企業の管理職としてのビジネスHACK視点の発信
・プログラミングやWebサイト運営の実績からの発信
・不動産の投資・経営の実績からの発信

以上のように挙げてはみたものの、単体では他の競合のサイトや人が多数存在するため、このブログサイトの魅力が弱いことに改めて気付くことができます。
しかし、単体では弱くとも上記の組合せで「独自の強み」ができると考えています。
「給与所得+不動産所得(資産収入)に加えて事業所得を狙って人生を盤石にする」という複合的な点を狙いを絞り、段階的に知識や資産を増やしていくアプローチで発信の強みが持てれば良いかなと思います。しかし、ここはまだ試行錯誤中です。難しいですね...

②感情表現を入れ、自分事化による"共感"を誘発する

感情表現を入れることで読み手に自分の事のように感じてもらい、共感を得ます。

【感情表現の入れ方】

  1. 話し言葉を「」(カギ括弧)を用いることで感情表現を記載する
  2. 感情を発信している人物像をできるだけ具体化する

感情表現を入れた実践例)

「品数が多すぎて、どれが自分に合うかわからない!」
「価格根拠が不明でなんか騙されそう...(T_T)」
「あるだけで家全体に高級感がでる...そんな美術作品を探している」
そして、「感情の発信者」に関する情報が具体的になればなるほど、その発信者の感情も伝わりやすくなります。

③「見やすい」「解りやすい」を追求する

見やすくて解りやすい文章とは、読み手のメンタルモデルを配慮した脳に負担の少ない文章のことです。まず脳に負担の少ない文章を書くには以下の2つの思考があることを把握しましょう。
直感的に理解しようとする思考
論理的に理解しようとする思考

直感的な文章を書く

読み手の心理的負担を下げられなければ文章は読んですらもらえません。

【直感に配慮した文章作成のポイント7つ】

  1. 改行と改行への配慮  ※句点(。)のたびに改行など
  2. 漢字とひらがなの占有率を配慮
  3. 指示代名詞(「この」「その」「あの」)を減らす
  4. 箇条書きで要点を整理
  5. 見出しを活用して文章を整理
  6. 文章が長くならないように
  7. 感情表現で自分事化による共感を誘発

論理的な文章を書く

読み手に「なぜ?」という疑問を残させないように論理的な文章を書く必要がありますが、読み手によっては「なぜ?」と思うポイントが違うので読み手を決めることも重要です。
論理的な文章を書くことで自然と「共起語」が出てくるので自然とSEOに強い文章となるという副作用もあります。

【論理的な文章を作るコツ4つ】

  1. 5W3Hで自問自答しながら確認する(When/Where/Who/Why/What/How/How many/How much)
  2. 主張(結論)→理由→根拠の順で書く
  3. 主語と述語はできるだけ近くに置く
  4. 修飾語は被修飾語の近くに置く(長い修飾語は前でも可)

④冒頭文で伝えたいことをまとめる

基本的に読み手は忙しいため最後まで読み切ってくれることないと考えたほうが良いです。
そのため、読み手が最初に目にする冒頭文で可能な限り情報を簡潔に記載するべきです。

【冒頭文で意識するポイント5つ】

  1. 更新日を書く
  2. 誰に向けた記事なのかを書く
  3. 総論(結論)を書く
  4. 目次を書く
  5. 話者は誰かを書く(記事の信頼性UP)
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まとめ

5W-1H

以上、『沈黙のWebライティング』の書評とそこから学べる「ライティング」のポイントを以下の4つに絞ってお伝えしました。

①「他にはない独自の強み」を最大限に活かすコンテンツを作る
② 感情表現を入れ、自分事化による"共感"を誘発する
③「見やすい」「解りやすい」を追求する
④ 冒頭文で伝えたいことをまとめる

今回紹介したライティング上達のコツ以外にも、本書では次のようなSEOやWebサイトの運用面での知識がぎっしりと書かれているので一読することを強くオススメします。

  • オウンドメディアを活用した自Webサイトの魅力の引き出し方
  • 論理的なライティングをSEOへ結びつける方法
  • SEOに欠かせない分析のやり方(ツール紹介含む)
  • SEOに強いライターの育成方法

本書からの学びを参考に上記の4つの実践ポイント(特に①②③)を活用して、仮想Webサイトの紹介文を私がライティングしてみました。
ご参考いただければ幸いです。(本書の例にかなりインスパイアされていますが...笑)

紹介文の実践例)

世界的なアート作家 YKの出身地であるM市にて、ギャラリー○○は1995年に創業しました。

ギャラリー○○は、創業当初から先代であるHがYK作品に注目しており、YKの出身地である地元の理を活かしたコネクションで約200点にも及ぶYK作品を保有できている点が強みです。
また他にも、TO、MKなどの作品を中心に「モダンでスタイリッシュな家に似合う近代美術を」をコンセプトに作品を取り揃えております。
このような経営を続けていく中で、地元M市の皆様から長く愛されてきました。

そんなギャラリー○○が2009年に東京都銀座に支店を立上げて販路を拡大した理由、そこには先代の「より多くの人に価値ある空間をお届けしたい」という思いがありました

そして2014年、ギャラリー○○を営んできた尊敬する先代こと私の父は、この世を去りました。

父の晩年では、YK作品の市場価値が高騰し、資金力のある多くのギャラリーは利益重視で売り買いを増やしていました。
しかし先代は、
「美術作品には、作家、売る側、買う側とその家族のストーリーや感情があるからこそ価値がある」
と「美術作品を無機質な商品(モノ)として軽く扱うこと」を最期まで受け入れませんでした。

私たちスタッフはそういう先代の思いを引継ぎ、お客様と作品に寄り添うかたちでご納得いただけるまでの相談、調査と説明、梱包・配送、保証などのアフターケアなどをこれからも徹底して行います。まずはご相談ください。

私はブログもWebサイト運営をやっているので本書の内容はとても参考になりました。
繰り返しになりますが、本書は『Webマーケティング』の続編です。
『Webマーケティング』でWebサイト運営の大枠を学んで、『Webライティング』で内容を把握するといった使い方がおすすめです。

ではまた!

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