この『沈黙のWebマーケティング ーWebマーケッターボーンの逆襲ー』は、Webサイトを活用したマーケティングの本質を学び、「売れないサイト」を「売れるサイト」に変えていきたいすべての人に有益な書籍です。
ブロガーやWebサイト運営に関わる人が、Webマーケティングの本質を理解できます。
『沈黙のWebマーケティング』の書評
書籍を読んだ後から知ったのですが、以下のサイトでストーリーだけは見れるようです。ただし、重要ポイントの解説は書籍でないと見れないので、書籍購入されて一読されることを強くオススメします。
【読むべき人】
- Webサイト運営中の経営者
- ブログ運営しているブロガー
- 伸び悩みのWebデザイナー
【学べること】
- SEOの本質
- ユーザー目線のWebデザインの本質(≠ アート性)
- コンテンツ主体のマーケティングの本質
【所感】
この書籍は、Webマーケティングの本質をマンガの対話型ストーリーで「Funny」かつ「Interesting」に描かれており、めちゃくちゃ読みやすいのが特徴です。
実際に私もこの495ページを2、3時間で読み終えることができました。あとシンプルにストーリーが面白いです。
Webサイト運営に関わる初心者が抑えるべき重要な点が無駄なくわかりやすく書かれているので、目からウロコなお得な超オススメの一冊と言えます!ただし、企業店舗のWebサイトを例にストーリが進むので、個人ブロガーは話を脳内で変換させて本質を抑える工夫は必要だと感じました。
不屈のライオン ・『沈黙のWebライティング 』を読む前に要約を知りたいぞ ・ビジネス文書とWebライティングって何が違う? ・Webライティング本がありすぎてわからん この『沈黙のWebライティング ーWebマーケ[…]
『沈黙のWebマーケティング』の要約
本書は、オーダー家具を扱う会社の弱小Webサイトが「売れないサイト」から「売れるサイト」へ変貌するまでのストーリーです。
その成功までの道のりの課題解決のプロセスにWebマーケティングに必要な要素がこれでもかと詰め込まれており、初心者に寄り添ったかたちで本質が理解できる内容になっています。
以下の構成でストーリーが展開されます。特に私が重要だと感じたところを★マークにしておき、次の「4つの実践」の中で解説をしていきます。
- 現在のSEOの潮流を押さえる
- ガイドラインを順守したサイトづくり
- 人口リンクのペナルティを解除する
- WEBデザインの本質は”言葉” ★
- セールスレターで気持ちに訴えかける! ★
- マイナスをプラスに転換する!
- 人間心理に響くコンテンツを作れ!
- 感情を動かすコンテンツを作る!★
- ソーシャルメディアに露出起点を!★
- 503エラーは重大な機会損失!
『沈黙のWebマーケティング』で学んだ4つの実践
私が書籍の中で特に重要だと感じた点を4つに絞って次に解説していきます。
① Webサイトに大切なことは「言葉で伝える安心感」
ユーザー目線に立ち、ユーザーがWebサイトに感じる不安を取り除いてあげることが一番大切です。
おしゃれに固執して ユーザーが不安に感じる悪いWebサイトの実践例)
企業・お店についての説明が足りずに実態がつかめない
人の気配がしない(ちゃんと要望を聞いてくれるのか?)
Webサイトの本質は「言葉」であるため、商品やブランドの魅力は「言語化」しなければ相手には伝わりません。文章を書くことが苦手と敬遠しがちが人もいますが、いきなり上手な文章を書こうとせずに「素直な言葉で素直な文章」で良いのでまずは「セールスレター」を書きましょう。
人は「論理で納得して感情で動く」ということを肝に銘じ、以下のコツを参照にセールスレターを書いていきます。
- 「皆さん」→「あなた」の表現
- ストーリーを意識
- 写真や動画でリアル感を演出
- 失敗談でリアル感と信頼性をプラス
- 客観的な信頼性をさらにプラス(お客様の声、販売実績など)
- 新たな軸でお客様へ訴求する(お金より時間節約など)
- できるだけ1ページでまとめる→「追伸」も効果的
② コンテンツファーストで考える
①で語ったように、まずは文章のみでコンテンツを考えて論理構造を組み立てます。その後、直感的(視覚的)に理解しやすい写真や図を入れて、文章と視覚情報を相互に組合せながらWebサイトを構築していきます。ユーザー目線でユーザーが知りたい内容を文章→写真の流れで構築してみましょう。
ユーザーが知りたいこと
- 過去にどんな商品を扱ってきて、どんな実績がある?
- どういう仕様?
- 実際に商品や作業場などを見れる?
- 自分の要求はどこまで聞いてもらえる?
- 費用はどれくらい?
- 納期はどれくらい?
- 対応地域はどこまで?
- 直接会って相談できる?自宅まで訪問してもらえる?
- 見積もり、プラン作成の流れは?
- キャンセルは可能?
- 保証やアフターフォローは?
- 他者との違いは?
- クチコミはどれくらいある?
- 過去、トラブルなどはあった?
Webサイトを作る側のこだわりとして「なんかWebサイトの見た目がダサくて嫌だ」と考えることがありますが、このコンテンツによる論理構造ができた後に見せ方を整えると良いでしょう。
③ コミュニケーションの起点となるブログ記事などを作る
自分が作成しているWebサイトへ多くのリンクが貼られるように、「funny」or「interesting」なブログ記事などを作って、そこを起点に集客することを狙います。
多くの人の興味を引くコンテンツは次のような考え方で絞っていきます。
用語 |
説明 |
社会的認知度 |
扱う言葉がどれだけ関心を持っているか? |
社会的関心度 |
扱うジャンルがどれだけ認知されているか? |
社会的関心度から自分に合った記事を選ぶ方法は書籍を見てください。
④ Twitterで露出経路を作る
数あるSNSの中でも特に拡散力の高いTwitterから露出経路を作ります。
個人の趣味アカウントではなく、あくまで「売れるWebサイトを作るためのアカウント」で戦います。
そのため、独り言ではなく「そのつぶやきでどういうコミュニケーションが生まれるか?」を意識します。
当然、フォロワーを増やしていく必要があります。手段としては「自らが発信する」「聞き役にまわる」の2パターンですが、そもそもフォロワーがいなければどんなに良質な発信をしても気づかれません。
ここは私の体感ですが、1:9くらいの割合で「聞き役にまわる」方が良いと思います。
Twitterでは「誠実な関心を寄せて聞き役に徹する(リプ・リツイートしていく)」ことで相手の欲求を叶えます。
そうすることで、相手がこちらに好意を持つようになるという「返報性の原理」を活用していきます。
Twitterを活用の実践例)
その他、「フォローする相手を選ぶための5つのポイント」「フォローする相手の見つけ方」など書籍には参考になる情報が多々あるので、ご自身で読んでみてください。
まとめ
『沈黙のWebマーケティング』の書評とそこから学べるポイントを以下に絞ってお伝えしました。
② コンテンツファーストで考える
③ コミュニケーションの起点となるブログ記事などを作る
④ Twitterで露出経路を作る
ブログだけの人にはちょっと物足りないところもあるかもしれません。書籍のWebマーケティングの本質を理解し、最適なWebサイト運営ができるよう今後も頑張っていきましょう!