- フリーランスエージェントとは何?
- フリーランスエージェントは使うべき?マージン料が取られるって聞いたけど…。
- 自分にとって必要かを知りたいからエージェントを使うメリット・デメリットを教えて!
エージェントを介さずに自力で仕事を見つけることは、初心者には絶対におすすめしません。
何故なら効率が悪く、キャリアの遠回りになるからです。案件探し・交渉・トラブル対応・契約に多くの時間を費やし、かつ失敗してしまいます。
私は本業のエンジニア業に加え、副業でブログ・Web開発・不動産など複収入を確立している個人事業主です。エンジニア視点と管理職の採用視点の計20年間の経験値から、フリーランスエンジニア業界を徹底分析します。
過去にいくつかのエージェントと会話していく中で、多くの遠回りもしてきました。
この記事では「フリーランスエージェントの役割」と「活用の意義」をメリット・デメリットを含めて具体的に解説します。
この記事を読めば、「エージェントの必要性」がわかるようになり、エージェント選びの判断基準が持てるようになります。
【結論】
駆け出しのフリーエンジニアにとっては圧倒的にメリットが大きいため、フリーランスエージェントは不可欠な存在。
フリーランスエージェントとは?
フリーランスエージェントとは、独立したエンジニア・デザイナーのために取引先の開拓・交渉・契約手続き...etcを代行してくれるサービスのことです。
フリーランスとして独立したての頃は、取引先の開拓にとても苦労します。その結果、直近の仕事が欲しくてクラウドソーシングで低い単価で業務を請けてしまいがちです。つまり「安く買い叩かれてしまう」という大きな課題があります。
これらの課題をエージェントに依頼をすることで、仲介手数料(マージン率10%〜20%程度)を支払う代わりに解決できます。
また希望する案件の紹介とマッチングだけではなく、キャリア相談、経歴書やスキルシートの添削、契約や請求書などの事務手続き、確定申告のフォロー ...etc もしてもらえるので、エンジニアとしての開発業務に集中できるのです。
フリーランスエージェントのビジネスモデルを下の図で示します。登録して利用するだけ(案件獲得まで)であれば無料です。
エージェントはフリーランス初心者にとっては必要不可欠。良くも悪くもエージェント会社は本当に多い!
エージェント選びに失敗しないよう、本サイトでは正確な情報をお届けすることに心がけています。
(※)フリーランスエージェントが不要な人は?
・ 企業との交渉にも動じない営業力(交渉力)がある人
・ 絶え間なく仕事が取れるだけの人脈がある人
・ フリーランスに対する不安はもう無い人(確定申告・保険など)
(※)クラウドソーシングとの違いは?
クラウドソーシング(プラットフォーム型)
ワーカー自らが案件に応募して受注を成立させるスタンス。案件自体は短期・小さめの持ち帰りの請負型の案件が多い点が特徴。比較的に簡単な仕事が多く、副業やお小遣い稼ぎに向いている。クラウドワークスやランサーズが有名。
フリーランスエージェント(エージェント型)
専任のアドバイザー(エージェント)を介した企業との面談によって案件が決まるスタンス。専門的な仕事が多く、ガッツリ腰を据えて働きたい人向け。
フリーランスエージェントのメリット7つ
フリーランスエージェントを利用するメリットをまとめました。正直、どれもインパクトが大きく優越をつけられないほどメリットは大きいです。
フリーランス初心者は「エージェントを使うの一択」と考えます。
- 【メリット1】プロの営業力(交渉力)が使える
- 【メリット2】安定的に仕事を持ってきてくれる
- 【メリット3】案件の選択肢が増える
- 【メリット4】相談相手ができる(税務・保険・キャリア...etc)
- 【メリット5】福利厚生や付帯サービスの恩恵が受けられる
- 【メリット6】契約を代行してくれる
- 【メリット7】トラブル時のフォローがある
【メリット1】プロの営業力(交渉力)が使える
30年以上続く老舗エージェントからサービスイン数年のエージェントまで実績の幅はあるものの、各エージェントと企業とのコネクションによる営業力(案件の数や質)は非常に強力です。
加えて、エージェントはその道のプロであるため、交渉力がある点は言うまでもないでしょう。
エージェントを介すことで、次のようなプロの営業力や交渉力の恩恵が受けられます。
非公開案件を持っている
募集期間が短い・機密性が高いなどの理由で非公開にしている案件が多々ある。エージェントによるが、公開案件の数倍は非公開案件を持っていることが多い。
独自案件を持っている
企業との独自のネットワークにより、そのエージェントしか知らないお宝案件を持っている可能性がある。
単価交渉・条件交渉をしてもらえる
自分では交渉しにくい単価や条件も、第三者であり交渉のプロでもあるサポートが受けられる。
エージェントが抱える「非公開案件」については、次の記事でまとめています。
エージェントはなぜ案件を非公開にするの? エンジニアから見て、非公開案件ってぶっちゃけ良いの?悪いの? 非公開案件にどうやったら辿り着けるの? 「サイト掲載されている求人情報だけで十分」とサイト登録せずに、公開案件[…]
【メリット2】安定的に仕事を持ってきてくれる
駆け出しフリーランスの一番の悩みの第一位は「収入が不安定」です。
エージェントを使うと、あなたが案件の対応中でも契約の残り数ヶ月前になれば、次の案件候補を提案してくれるので安心できます。
エージェントを使わずに次の案件探しのために自力で営業活動をすると、今の案件に集中できなくなり本末転倒です。エージェントを使うことで案件に集中できるのです。
クラウドソーシングや知人経由で絶え間なく案件を獲得し続けることには限界があるぞ
【メリット3】案件の選択肢が増える
エージェント経由だと、「キャリアアップに繋がるやりたい仕事」や「リモートワーク」「週2,3稼働」などの希望する労働条件で案件を探せるようになります。
その大きな理由は、前述の通り各社エージェントには非公開も含めた多数の案件を持っているためです。
たとえば、知人の紹介からピンポイントで受注するケースでは、仮に仕事内容が気に入っても、労働条件まで希望に合うとは限りません。逆に労働条件だけ良くてもつまらない仕事では意味がありません。
「仕事の内容」「働き方」の両面で選択肢が広がるのは魅力ですよね。
【メリット4】相談相手ができる(税務・保険・キャリア...etc)
エージェントに登録すると専任のアドバイザーが付き、案件紹介以外にも様々なことを相談できます。
フリーランスになると会社員の頃は総務、人事、経理、法務、etc. の間接系の部署が行ってくれていた付帯業務も全て自分で行わなければなりません。
税金のこと・保険のこと・キャリアのこと...etc 悩みは尽きませんが、そういった悩みを相談できるという点は非常に心強いものです。
【メリット5】福利厚生や付帯サービスの恩恵が受けられる
エージェントによっては、登録すれば福利厚生が受けられます。ただしこの点は、エージェントによってその内容にかなり差があると考えてください。
正社員並みの手厚い福利厚生が受けられるサービスもあれば、何もないところもあります。
ここはフリーランスのあなたにとって、福利厚生を必要としているかどうかなので、よく考えてエージェントを選択してください。
よくある福利厚生や付帯サービスの例は次のとおりです。
- 賠償責任補償
- 所得保障制度
- 生命保険料の一部負担
- 交通費支給
- 会計ソフトの割引サービスや確定申告セミナー
- ヘルスケアやグルメなどの優待
- キャリアアップのための勉強代費など
フリーランスへのライフアップに向けて、次のような福利厚生サービスへの加入の費用負担をしているところも多いです。
福利厚生や付帯サービスが充実しているエージェントはこちら
» 関連記事|Widworks(ミッドワークス)の口コミ・評判(正社員並みの福利厚生)
» 関連記事|レバテックフリーランスの口コミ・評判(独自の「レバテックケア」あり)
» 関連記事|ギークスジョブ(geechs job)の口コミ・評判(独自の「フリノベ」あり)
【メリット6】契約を代行してくれる
エージェントを介して案件を獲得すると、依頼元の企業との契約を代行してくれます。
契約を初めから熟知しているエンジニアは少ないので、プロにお任せできる点は非常に心強く感じるでしょう。
企業によっては、個人とは直接契約しない方針のところもあるため、「多くのコネクションを作りたい」と願う駆け出しのエンジニアにとっては、エージェントを介さないことでその機会の幅を狭めてしまうことになります。
仮に自力で案件を見つけても依頼元の企業の有利な条件で契約されてしまうリスクもあります。
【メリット7】トラブル時のフォローがある
次のようなトラブルに対しエージェントがフォローしてくれる可能性が高まります。
その理由は、依頼元との直接契約はあくまで、あなたではなくエージェントだからです。
依頼元が起因のトラブル
・報酬の未払い
・仕事がドタキャン(もしくは一旦保留)される
・クライアントと連絡が取れなくなる
・条件と異なる内容や過負荷の仕事をやらされる
フリーランスが起因のトラブル
・納期の遅れ
・自己都合(体調不良・家族...etc)で何日も休む
・情報漏えい
・著作権侵害
フリーランスエージェントのデメリット4つ
エージェントを介することは、必ずしも良い事だらけではありません。次のデメリットも認識した上でエージェント選びをしましょう。
- 【デメリット1】マージン料が取られる
- 【デメリット2】エージェントとやり取りする手間が増える
- 【デメリット3】発注元との直接交渉ができない
【デメリット1】マージン料が取られる
フリーランスにとって一番のデメリットはやはり、マージン料が取られる点でしょう。
個人で契約する場合では、発注金額がそのまま入ってくるのですが、エージェントを介すことによって10%〜25%程度のマージン料を取られてしまいます。
このマージン料の名目は、案件紹介料・サポート料・福利厚生の利用料 ...etc 様々です。
このマージン料もエージェントによって、かなり差があるところ。あなたにとって必要なサービスで、それ相応のマージン料かを判断する必要があります。
【デメリット2】エージェントとやり取りする手間が増える
エージェントを介すことで、職務経歴書やスキルシートを記入して、エージェントと面談・電話・LINEなどでやりとりする手間は発生します。
本質的には企業とあなたの1対1の条件交渉なので、エージェントが居ないほうがスムーズな側面もあるでしょう。
しかし、メリットでも挙げたようにエージェントを使うことで契約や事務手続きを省く効果もあるので、自力で進める手間とエージェントとコミュニケーションをとる手間のどちらが有益かを各自で判断するようにしましょう。
ベテランの人や自身のコネクション経由で受注できるなどの状況によっては、「エージェントを使わない選択」も十分にありえます。
【デメリット3】発注元との直接交渉ができない
エージェントを介す場合、依頼元の企業との直接交渉はできません。
案件が軌道に乗って依頼元との信頼関係ができると、直接交渉で効果的に稼いだり引き抜いてもらったりしたくなりますが、契約上できないパターンが多いです。
エージェントによっては、正社員として転職することができるところもあるので、事前によく確認しておきましょう。
まとめ - おすすめフリーランスエージェント10選
フリーランスエージェントの役割とビジネスモデルを説明し、そのメリット・デメリットについて深堀りしました。
【結論】
駆け出しのフリーエンジニアにとっては圧倒的にメリットが大きいため、フリーランスエージェントは不可欠な存在。
フリーランスエージェントのメリット
- 【メリット1】プロの営業力(交渉力)が使える
- 【メリット2】安定的に仕事を持ってきてくれる
- 【メリット3】案件の選択肢が増える
- 【メリット4】相談相手ができる(税務・保険・キャリア...etc)
- 【メリット5】福利厚生や付帯サービスの恩恵が受けられる
- 【メリット6】契約を代行してくれる
- 【メリット7】トラブル時のフォローがある
フリーランスエージェントのデメリット
- 【デメリット1】マージン料が取られる
- 【デメリット2】エージェントとやり取りする手間が増える
- 【デメリット3】発注元との直接交渉ができない
最後に、フリーランスエージェントのおすすめから厳選の10社を紹介しておきます。
- レバテックフリーランス
- ギークスジョブ(geechs job)
- PE-BANK
- Midworks(ミッドワークス)
- ビッグデータナビ(BIGDATA NAVI)
- クラウドテック
- テクフリ(techcareer.freelance)
- ポテパンフリーランス
- エミリーエンジニア
- Workship
おすすめの各フリーランスエージェントの具体的な比較や説明は、次の関連記事を参考にしてみて下さい。
フリーランスエージェントの種類が多すぎて選べない 各エージェントの特徴を数値比較できるようにしてくれ! そもそもフリーランスの案件探しにエージェントは必要? ITエンジニアがエージェント選びを間違えると「単調かつ激[…]
以上、このレビュー記事が、あなたのお仕事探しにお役に立てたとしたら幸いです。
ではまた!