フリーランスエンジニアに必要なスキルレベルは?【結論:低くてもOK】

  • フリーランスエンジニアに最低限必要なスキルは何?どれくらい?
  • スキルが高くないが、フリーランス独立は無謀?
  • どのようにスキルアップをすれば良いでしょうか?

「フリーランスエンジニアができるのは、ごく一部の特殊能力のある人だけでしょ?」と敬遠し、「自分はレベルが高くないから…」とエンジニア独立を諦めてしまう人が一定数います。

私は本業のエンジニア業に加え、副業でブログ・Web開発・不動産など複収入を確立している個人事業主です。エンジニア歴21年の経験値から、フリーランスエンジニア業界を徹底分析しています。

事実として、フリーランスとしてやっていけるエンジニアのスキルレベルはたいしたことありません。この記事では、その理由と必要なスキルの種類、スキルアップ方法について解説します。

この記事を読めば、フリーランスに必要なスキルレベルに対して過剰な不安を払拭し、最低限必要な努力でフリーランス独立を目指すことができるようになります。

 

フリーランスエンジニアに必要なスキルレベルは?【結論:低くてもOK】

Fエンジニアに 必要なスキルレベルは?

【結論】
フリーランスエンジニアに必要なスキルレベルは高くはない(低くてもOK)

 

ここで言うスキルとは「ITスキル」のことで、プログラム言語や開発環境を指します。ITスキルのレベルが高くなくてもOKな理由は後述しますが、その背景として「近年のフリーランスエンジニアの増加」が挙げられます

事実として10年前は、フリーランスエンジニア自体が稀で「会社員として定年を迎えることが常識」とされてきました。

しかし近年では、フリーランスを採用する企業も桁違いに増え、様々なレベルの案件が多数でてきたため「フリーランスが生きやすい時代になってきている」と言えるのです。

 

「フリーランスはやめとけ!」派は、「相当なスキルが必要だぞ」と煽る以外にも様々な理由でフリーランスを否定します。しかし、会社員推奨派の意見は全無視でOKです。その理由は次の記事を参考にしてください。

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フリーランスエンジニアとして生活できる年収の基準

フリーランスとして生活できる年収とは、会社員エンジニア時代と同等の生活ができる程度で、会社員時代の約1.3倍〜1.5倍です。

正社員ITエンジニアの平均年収が約600万円のため、その1.3倍である年収約780万円がボーダーラインとなります。

フリーランスの方がより多く稼ぐ必要がある理由は、社会保険や年金を全て自分で支払う必要があるためです。

 

フリーランスが会社員よりお金を稼がないといけない理由の詳細はこちらの記事を参考にしてみてください。

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フリーランスエンジニアに最低限必要なスキルレベルの基準

また「レベルが高くなくてもOK」を言い換えると「最低限のスキルレベルは必要」となります。

具体的に定義すると次の基準ですが、経験ベースであるため、あくまで目安と考えてください。

 

 フリーランスエンジニアに最低限必要なスキルレベルの基準

  • 業界での実務経験2年以上
  • 2つのプロジェクトを経験(設計・実装・テストを2回以上回した)
  • 最低1つのプログラミング言語を習得し、基礎は理解できている
  • 『基本情報処理技術者試験(第二種)』相当のIT知識

 

とは言え「実務経験なし」では、さすがにキツイ!

スキルが無くて、全くのエンジニア実務の未経験者では、フリーランス案件はほぼありません。

独学で学んだスキルがあれば、実務経験が無くても良いかというと、同様に案件探しに苦労するでしょう。

理由は、採用する企業側は実務での経験値を人選の拠り所にしているためです。

仕事には「独学で得たITスキル」だけでは足りなくて、他にもチームと協調して開発できるコミュニケーション力や、責任感が求められます。そこは、経験値をあてにするしかないのです。

 

次の記事のように、まずは就職して実務経験を1,2年は積んだ方が良いでしょう。

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フリーランスエンジニアのスキルのハードルが高くない3つの理由

Fエンジニアのスキルのハードル-タイトル

フリーランスエンジニアでやっていくのに、ITスキルのレベルが高くなくてもOKな理由としては大きく次の3点があると考えられます。

  • 【理由1】慢性的なエンジニア不足
  • 【理由2】フリーランスエンジニアの認知度が上がっている
  • 【理由3】スキルアップは後回しでも可能

 

【理由1】慢性的なエンジニア不足

フリーランスエンジニアのスキルのハードルが高くない理由の1つ目は、IT業界は慢性的に人手不足である点が挙げられます。

IT 人材需給に関する調査 - 経済産業省』によると、2030年で約79万人のIT人材が不足するというデータがあり、フリーランスエンジニア案件が枯渇することは考えづらいでしょう。

エンジニアの仕事は難易度が高いものから低いものまで様々であり、必ずしも全員がスーパーエンジニアである必要はありません。

「でも簡単な仕事はAIに仕事が奪われるのでは?」と耳にしますが、専門性を間違わなければ問題ありません。理由は以下です。

 

 エンジニア案件がAIに置き換えづらい理由

  • AIを使いこなすエンジニアの需要は根強い
    エンジニアの労働さえもAIに代替される未来は、他業種の単なるルーティンワークと比べると考えづらい。何故なら、エンジニアの仕事は、AIを活用して様々なサービスへ展開する側の立場だからです。
  • AI需要が増えることはむしろ、エンジニア案件が増えることに繋がる

    今まで人力や単調なシステムで実現していたサービスをAI化することになり、AIを活かすソフトウェアやサービスは増え、今後のエンジニア需要は更に増えると予測できます。

 

不屈のライオン

スキルを上げていく中で、AI、IoT、ブロックチェーン、...etc といった先端テクノロジーのカテゴリーを抑えていくことが重要になってきそうだぞ

 

AIを使いこなすエンジニアになるにはPython言語の習得は必須レベルです。Pythonについては次の記事を参考にしてください。Pythonの重要性や単価、仕事の種類が理解できます。

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【理由2】フリーランスエンジニアの認知度が上がっている

フリーランスエンジニアに対する関心度・認知度は10年前と比べると格段に上がっています。

そのため、採用する企業側もフリーランスのことを「特別なスキルを持つエンジニア」の認識から「普通のエンジニア」の認識へと変わり、あらゆる仕事に対して「フリーランスを積極的に活用する」という意識になってきているのです。

そもそも10年前は、フリーランスを使ったIT開発は常識ではありませんでした。しかし現代は、『企業によるフリーランス活用事例集』からもわかるように、フリーランスエンジニアの需要が高まっている傾向がわかります。

10年前にはほぼ無かったフリーランスエージェントの数も筆者の体感で10倍くらいになっていると感じます。

このような傾向からか、「近年、フリーランスエンジニア人口は増加している」とよく聞きますが、その統計的な裏付けは見つかりませんでした。しかし、「社会全体でフリーランスへの認知度が上がっている」ことは紛れもない事実と言えるでしょう。

 

不屈のライオン

政府活動や企業によるフリーランス採用が進めば、フリーランスエンジニア人口も増加し、「個の時代」が主流になるかもしれないぞ。

 

【理由3】スキルアップは後回しでも可能

現時点でスキルが高くなくても、まずはフリーランスエンジニアとして働き始め、後から徐々にスキルを獲得することも可能です。

「スキルを完全に身に着けてから独立しよう」という人がいますが、おすすめできません。それは、現場経験の中で足りないスキルを補充をしていく方が圧倒的に効率良くスキルアップできるからです。

スキルが低ければ、単価の低い(≒レベルの低い)案件からスタートすれば良いだけです。ただし、闇雲に単価の低い案件を請けてしまうと、成長の期待できない「ただの作業」になってしまう可能性があるので注意してください。

 

【補足】フリーランス案件だけではスキルアップしづらい?

自分の能力範囲内で仕事をするだけでは、仕事の幅が広がらずにスキルアップに繋がりづらいのも事実です。

仕事を割り振る依頼元は、あなたに成長の機会を与えてくれるわけではないからです。そのため、独学したり勉強会に参加したりと、走りながら学ぶ姿勢を忘れてはいけません。

 

低すぎる単価で受託してしまわないためにも、単価相場を知ることは重要です。次の記事を参考にしてみてください。

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フリーランスエンジニアに必要なスキル(MUST3つ+WANT3つ)

フリーランスエンジニアとして生きていくために必要なMUSTスキルとWANTスキルについて解説します。

 無いと話にならないスキル:MUST

  • 【MUST1】ITスキル
  • 【MUST2】自己管理能力
  • 【MUST2】コミュニケーション能力

 あるとより良いスキル:WANT

  • 【WANT1】営業力、交渉力
  • 【WANT2】セルフブランディング力
  • 【WANT3】確定申告などのバックオフィスの知識

 

スキルは保有しているだけでは、採用企業からの評価には繋がりません。アピールしてこそ初めて活きるのです。そのためには常にスキルシートやポートフォリオをアップデートしていく必要があります

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【MUST1】ITスキル

言うまでもなくフリーランスエンジニアは、このITスキルが全ての軸です。目指すエンジニアの種類に応じて、次のような点を獲得します。

 ITスキルとは?

  • プログラム言語の知識
  • 開発環境・ツールの知識
  • 開発経験

 

自身のポートフォリオやスキルシートでこれらの習熟度を証明するのですが、「【理由3】スキルアップは後回しでも可能」で述べたとおり、フリーランス独立時点ではこの習熟度(レベル)は高くなくてもOKです。

何故なら、レベルに応じた仕事があり、その経験とともにポートフォリオやスキルシートは成長していくものだからです。

 ITスキルの成長に必要な要素

  • 学習意欲
  • 学習能力
  • 情報収集能力

 

シンジ

最初は実力不足でOK!
優秀な人に囲まれていれば、実践で自分の実力も自然と引き上げられていくもの。

 

獲得すべきITスキルは、次のように目指すITエンジニアの種類や役割によって様々です。

複合的なスキルを持っていることが望ましいですが、どれか一つの領域や言語に特化し強みにできていると需要が高くなります。

 

【参考】 ITエンジニアの種類

 システム開発が主戦場のエンジニア

  • フロントエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • 組み込みエンジニア

 システム運用が主戦場のインフラ系エンジニア

  • ネットワークエンジニア
  • サーバーエンジニア
  • Webエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • データベースエンジニア
  • クラウドエンジニア

 その他のエンジニア

  • Webデザイナー
  • マークアップエンジニア
  • フィールドエンジニア(サービス)
  • 社内SE

 エンジニアの役割別

  • プロジェクトマネージャー
  • プロジェクトリーダー
  • ブリッジエンジニア
  • プログラマー
  • テストエンジニア
  • セールスエンジニア

 

【MUST2】自己管理能力

自己管理(セルフマネジメント)できることは、フリーランスに求められるスキルの必須条件になります。

義務のように働いてさえいれば、自動的にお金が貰えるサラリーマンと違い、フリーランスでは次のように自分で自分を律することができないと成り立ちません。

 セルフマネジメントの例

  • 仕事とプライベートのON/OFF切り替え
  • 収入・支出の管理
  • スケジュール管理(短期計画)
  • キャリアプランを立てて実行する(中長期的な戦略)
  • 納期を守る

 

 セルフマネジメントを体現できる人の特徴

  • ITエンジニアの仕事が好きな人
  • 自身の仕事に責任がある人
  • 変化に柔軟で適応力がある人

 

フリーランスという働き方は何から何まで自らこなす必要があります。そして、同じことの繰り返しで安定して稼げるほど甘くもありません。

 

シンジ

ITエンジニアの仕事自体が好きで、新しい変化を受け入れるマインドがないと自己管理もしんどくなってしまう。

 

【MUST3】コミュニケーション能力

ほとんどのエンジニア案件はチーム開発となるため、コミュニケーション能力も必須条件と言えます。

コミュニケーション能力が上がれば、次のように今後のフリーランス生活に有利に働きます。

 

 コミュニケーション能力が上がると有利になる例

  • 信頼を得ることで継続案件に繋がる
  • 自身のアウトプットの品質・効率の向上に繋がる
  • チームのアウトプットも最大化でき、あなたの評価に繋がる
  • 仕事が楽しくなる
  • 営業力、交渉力も養われる
  • チーム情報(ビジネス情報)などが自然と入ってくる

 

【WANT1】営業力、交渉力

フリーランスエンジニアとしてやっていくためには、安定的に案件を獲得できることが前提となってきます。自分という商品を企業側へ売り込む際に必要なのが営業力、交渉力です。

ただし「自分の営業力に自信がない」という人でも、エージェントを介して交渉をすれば案件は獲得できるので心配いりません

営業力、交渉力があれば、クライアントへ直営業ができたり、人脈から案件を探したりできるので有利になるということです。

 

その他、案件の獲得方法については、次の記事を参考にしてみてください。

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仮にエージェント経由であっても、面接で営業力は必要になりますので、次の記事を読んで対策しておきましょう。

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【WANT2】セルフブランディング力

自分で自分の価値を高めるセルフブランディング力があると、フリーランス生活が楽になります。

具体的には、オウンドメディア(自分自身の情報発信)であるブログ・ポートフォリオサイト・SNSを介して、自分のことを相手に知ってもらうことで仕事に繋がったりします。

 

シンジ

このようなことから、フリーランスエンジニアにとって情報発信(ブログ・Twitter・GitHub・Quita投稿、etc.)はすごく効果的です!

 

【WANT3】確定申告などのバックオフィスの知識

確定申告をはじめ、フリーランスでは様々な事務処理などのバックオフィスを自分で行う必要があります

会社員と違い「エンジニアなので開発だけに注力」というわけにはいきません。

フリーランスになると、会社員の頃は総務、人事、経理、法務、etc. の間接系部署が行っていた付帯業務も全て自分で行うからです。

そのため、次のようなバックオフィスの知識があれば、エンジニア業の時間を極力奪われずに済みます。

 

 フリーランスに必要なバックオフィスの例

  • 確定申告
  • 会計処理
  • 社会保険
  • 福利厚生
  • 仕事環境の設備投資

 

シンジ

専門家に相談する手段もあるし、必要最低限の知識があれば十分なので、徐々に慣れていけばOKでしょう。

 

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フリーランスエンジニアのITスキルを上げる4つの方法

フリーランスエンジニアのITスキルを上げる方法

フリーランスエンジニアのITスキルを上げるには次に3つの方法があります。

  • 【方法1】難易度の高い実務経験を積む
  • 【方法2】信用できる学習コンテンツを使って体型的に学習する
  • 【方法3】勉強会・セミナーに参加する
  • 【方法4】情報収集する

 

【方法1】難易度の高い実務経験を積む

実務経験を介してITスキルやコミュニケーション力を身につける方法は、かなり学習効果が高いです。

ITスキルに関しては「【補足】フリーランス案件だけではスキルアップしづらい?」でも述べたとおり、能力の範囲内の仕事をこなすだけではあなたの成長は見込めません。

 

シンジ

「自分の実力でこの案件を請けられるか不安だな?」と思っても、積極的に能力以上の仕事にチャレンジすべきです。

 

コミュニケーション能力に関しては、実務で磨く他はないでしょう。

実務でのチーム開発を通じたコミュニケーションの重要性を体感することで、マネジメント視点やビジネス視点が自然と身につき、顧客視点で開発ができるようになります

コミュニケーションパスが増えることで、入ってくるチーム情報やビジネス情報が格段に増えるためです。

この顧客視点が無く、与えられた閉鎖的な情報だけで黙々とプログラミングをしていると、INPUT仕様の間違いに気が付かずに時間を浪費し、チームに損害を与えかねません。

 

【方法2】信用できる学習コンテンツを使って体型的に学習する

新しい知識を学ぶ際、もしくは基礎から学び直す際は、次のような体系化された学習コンテンツで学習をしていきます。

  • 【体系的な学習1】技術書で正しい情報を得る
  • 【体系的な学習2】プログラミングスクールに通う
  • 【体系的な学習3】Webサイト・動画サイトから学習する

 

【体系的な学習1】技術書で正しい情報を得る

信用ある技術書を情報源に、順序立てて学習していく方法は、昔からあるITスキル独学の王道であり正攻法です。

学ぶジャンルやカテゴリによって優良な書籍かどうかの当たり外れはあるため、下調べはしたほうが良いです。

「Webコンテンツが充実している現代では技術書は不要では?」の声もありますが、Web情報は不明点を調べたりするには向いていますが、体系的にイチから学ぶには不向きです。

 

シンジ

主観ですが、技術書の方がWeb学習より重要ポイントをマーキングし繰り返し読む箇所が頭に残りやすいので復習にも向いています。

 

【体系的な学習2】プログラミングスクールに通う

次に、プログラミングスクールで学ぶ手段があります。次のように学び方は多様で、あなたのライフスタイルに合わせることが可能です。

 

 プログラミングスクールのタイプ

  • 教室に行って講義形式で学ぶオフラインのタイプ
  • 自宅で完結するオンラインのタイプ
  • オフラインとオンラインのハイブリッドタイプ、 etc.

 

特に「自分を律することが苦手な人」はスクールに向いていますが、初心者がいきなりスクールに通い始めることはおすすめしません。最低限の基礎知識と情報を得てから活用すると良いでしょう。

 

 「いきなりスクール」はおすすめしない理由

  • 【やめとけ理由1】教材の質は独学と変わらない
  • 【やめとけ理由2】軌道修正が効かなくなる
  • 【やめとけ理由3】効率的に学べず、知識が定着しない
  • 【やめとけ理由4】悪徳スクールに引っかかりやすい
  • 【やめとけ理由5】未経験者が就職サポートを受けてもろくな就職先がない


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スクールの一番の利点は「やらざるを得ない環境が手に入ること」で、良質な教材や優秀な講師に期待をすると確実に拍子抜けします。

 

シンジ

独学であってもスクールであっても、最終的には「自力で調べて解決する力」を身に付けなければなりません。あくまでスクールはそのキッカケと考えましょう!

 

【体系的な学習3】学習・動画のWebサイトから学習する

信用ある学習サイトや動画サイトを活用して、順序立てて学習していく方法です。

昨今、無料・有料の学習サイトや動画サイトが増加しており、複数のジャンルがあります。入門から上級者まで多様であるため、自分のレベルに合わせた独学が可能です。

サイト学習は、書籍のみの学習が苦手だけど、スクールに時間やお金をかけたくないという人に向いています

サイト学習は書籍の独学と比べると、重要ポイントにマーキングして繰り返し学習したり、実践でわからなくなった際に調べ直したりするに不向きです。

初めてのプログラミング言語の学習の際など、一通りの知識を頭に入れたいに選択すると良いでしょう。

» 無料登録|Progate
» 無料登録|Udemy

 

【方法3】勉強会・セミナーに参加する

全国各地で開催されているITスキルに関する勉強会・セミナーへ参加することは効果的です。

ITスキルを学べるだけではなく、エンジニアとの交流にもなり人脈も増えるので、今後のフリーランス生活が有利なるためです。

勉強会やセミナーだけでスキルを完全習得することは難しいので、あくまで上記の独学の補完的な位置づけと考えましょう。

興味がある方は、次のサイトへ無料登録して自身に合う勉強会・セミナーを探してみてください。

  • connpass
    エンジニアをつなぐ IT勉強会支援プラットフォーム。
  • TECH PLAY

    スキルアップできるITスキルが勉強会・イベント情報や、キャリアアップのための情報を提供。

 

【方法4】情報収集する

一から学んだり学び直したりするには上記のような手段が有効ですが、足りない知識の補完や不明点の調査には、次のような情報収集サイトの活用が効果的です。

  • Qiita
    エンジニアの持つ情報を共有しあえるサービス。
  • stackoverflow

    プログラマーとプログラミングに熱心な人のためのQ&Aサイト。
  • teratail
    ITエンジニア特化型Q&Aサイト。
  • Developers.IO
    ブログ形式でIT技術に関する情報が提供されているメディアサイト。

 

 まとめ|スキルがあれば一生食べていける?

まとめ|スキルがあれば一生食べていける?

ここまでフリーエンジニアに必要なスキルとそのレベルについて解説してきました。

 無いと話にならないスキル:MUST

  • 【MUST1】ITスキル
  • 【MUST2】自己管理能力
  • 【MUST2】コミュニケーション能力

 あるとより良いスキル:WANT

  • 【WANT1】営業力、交渉力
  • 【WANT2】セルフブランディング力
  • 【WANT3】確定申告などのバックオフィスの知識

 

そのスキル(特にITスキル)の最低限必要なレベルは...

【結論】
フリーランスエンジニアに必要なスキルレベルは高くはない(低くてもOK)

 

スキルレベルが低くても十分に仕事があるので、徐々に仕事をこなす中でレベルを上げて仕事単価を上げていけば十分です。

 

では、スキルさえあれば一生安泰かというと、そうではありません。

理由は、フリーランスエンジニアとして準委任契約で受注し続けることは、40代を超えると難しくなるためです。40代を超えている人、将来を見据えるエンジニアはどのように振る舞えばよいかは次の記事を参考にしてみてください。

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以上、このブログでは、このように「会社員エンジニアがフリーランス独立して自力でお金を稼げるようになるまで」の役立つ情報を発信し続けていきます。

ではまた!

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