- 採用者の目線でのエンジニア面接の攻略法が知りたい!
- 面談での話が噛み合わず、なかなかフリーランス案件に採用されない
- 条件交渉ができずに、いつも企業の「いいなり」になってしまう…
ハイスキルなフリーランスエンジニアであれば、面接対策せずとも経歴書やポートフォリオだけで案件に採用されます。しかし、スキルに自信の無いエンジニアが無対策で闇雲に面接・面談に挑むと採用確率は大幅に下がってしまいます。
現在の私は、社員数の倍の委託・派遣を抱える大手会社に属しているエンジニア管理職です。そのため、100人以上の委託・派遣をはじめ、新卒・中途の採用面接を行ってきました。
そこでこの記事では、フリーランスエンジニア案件の採用面接・面談における「よく聞かれる質問」や「注意点」などの攻略・対策について解説します。
この記事を読んで事前準備をすれば、「スキルは足りているはずなのに面接で落ちる」ことは無くなるでしょう。
よくある面接対策の記事は「フリーランス体験記」が多い。もしくは「エージェントによる助言」。
前者はサンプル少なくて偏りが強いし、後者は直接は関わらない第三者の意見だぞ…。
私は技術責任者として面接に多く関わってきたので、「採用側がどう考え、どう採用しているか」をお伝えできます!
フリーランスエンジニアの面接とは?
面接は「自分という商品を売り込む」点で「商談」の場です。フリーランスが案件を受注するためには、企業からの面接で気に入ってもらい採用される必要があります。
そのため、面接という短期決戦で気に入ってもらうための攻略・対策が必要なのです。
エージェントを介して案件探しを行う際は、エージェントを含めた三者間で面接を行うことが多いのですが、エージェントに頼らず、自力で面接対策することをおすすめします。
面接の回数は基本的に1回で、採用までの流れはざっくりと以下のようです。
- 職務経歴書・スキルシートを企業へ送付
- 面接・面談で条件交渉を行う
- 契約
採用までの対策は、「職務経歴書・スキルシートの準備」と「想定質問の対策」「逆質問の準備」に分けられ、本記事では主に後者2つを解説します。
「職務経歴書・スキルシートの準備」については、次の記事で解説しています。
スキルシートに何をどう書いたら良いかわからない! 採用者はスキルシートのどのポイントを見ているの? 選考で落ちないスキルシートの書き方を教えて! あなたのフリーランスエンジニアとしてのスキルが企業が求めるレベルに達[…]
また特に初心者にとっては、自力だけで採用に至るのは困難です。まずはエージェントを利用することをおすすめします。
フリーランスエージェントの種類が多すぎて選べない 各エージェントの特徴を数値比較できるようにしてくれ! そもそもフリーランスの案件探しにエージェントは必要? ITエンジニアがエージェント選びを間違えると「単調かつ激[…]
【重要】エンジニア面接まで通った時点で確率70%!
フリーランスエンジニアが書類選考を通過し、委託案件の面接まで通った時点で採用確率は体感で70%はあります。
私の面接経験100人と聞いて「少なくね?」と思われた方もいると思いますが、私はエンジニア管理職なのでそんなものです。むしろ、7割は採用している点を考えると多いと思います。人事担当やエージェントであれば面接実績は1000件は超えるでしょうが、その方々とはそもそも面接に対する観点が違います。
フリーランスエンジニアの面接で採用確率が高くなる理由は、新卒・転職の採用とは異なり、次のような点があるためです。
- 委託採用の敷居は低い
採用してパフォーマンスが低いと思ったら契約延長しないだけなので、「とりあえず採用してみる」が通するため。 - エンジニアの採用者は忙しい
面接者の多くは、常に忙しい現場のマネジメントやエンジニアです。少ない面接回数で採用を決めるため、結果的に採用率が高くなります。 - スキルシートでほぼ決めている
採用者は「スキルシートに書いてあること以上の何か」を期待していません。採用される人以外の残り3割は「思った人と違った」となり落とすことになります。
残り3割の落選にはまらないように、対策をしっかりすれば面接で落ちることは無くなります!
エンジニア面接の目的
エンジニア面接の目的は「企業がエンジニアの実力や適性を見極めること」ですが、同時に「企業とエンジニアの希望条件を一致させる」ための面談や商談的な要素もあります。
求人側が面接で確認したいポイント
- スキルがマッチするか?
- スキルが期待レベルに達しているか?
- 協業者と調和できるか?
- 従順で自己犠牲精神があるか?
- 育成コストをかけずとも勝手に成長してくれるか?
フリーランスエンジニア側が確認したいポイント
- 仕事内容
- 職場の雰囲気
- 働き方(勤務地・リモート可否・時間・頻度)
- 単価の交渉余地
- 今後の展望(長期的?短期的?)
面接と面談の違い
面接は、採用を目的として適性やスキルを確認すること。
面談は、選考とは直接関係なく、相互理解をすすめること。
単価相場を知りたい方は次の記事を参考にしてください。
フリーランスエンジニアの単価相場ってどれくらい? 職種や年齢によって単価相場は変わる? 稼げるプログラミング言語は? フリーランスエンジニアの単価相場も知らずに闇雲に案件探ししていませんか? それでは、自分の[…]
エンジニア面接の流れ(当日)
企業とエンジニアの面接の流れは、一般的には次のように行います。
- 企業から説明を受ける
- 自己PRをする
- 求人側からの質問
- フリーランスからの逆質問(質問タイム)
エンジニア面接の流れ
- 【手順1】企業から説明を受ける
まずは軽いあいさつと名刺交換をし、そのまま企業からの製品・プロジェクト・技術について説明を受けます。
多くの場合は、人事担当・営業担当では無く、現場の技術マネージャが背景や求人スキルを説明します。
気になる点はメモを取るなどして、質問しましょう。面接の後半でも聞くチャンスはあるのでその時間に回しても良いです。
- 【手順2】自己PRをする
次に、あなたの経歴やスキルを説明する自己PRの時間です。
まずは、名前・年齢・経験年数などを端的に説明し、次に経歴やスキルをスキルシートを見ながら説明します。
- 【手順3】企業からの質問
- 【手順4】フリーランスからの逆質問(質問タイム)
参画前に知っておきたい不明点は、この時間で逆にフリーランスから企業側へ質問できます。
この逆質問も「【手順3】の企業からの質問」に次いで重要になるため、「エンジニア面接ではフリーランスからの逆質問も重要」で詳しく解説します。
エンジニア面接の事前準備(前日)
フリーランスエンジニア面接の事前準備と持ち物は次です。
準備すること
- 職務経歴書・スキルシート
- 想定質問の準備
- 逆質問の準備
チェックリスト
- 筆記用具
- メモやノート
- 職務経歴書・スキルシート
- 名刺
- 受託業務に関係する参考資料 (必要に応じて)
- 身だしなみ(できればスーツ・髪型)
エンジニア面接でよく聞かれる質問集 4選
フリーランスエンジニアの案件面接・面談において、この質疑応答の時間で「的確で且つ端的に答えられるか」で採用が決まると言っても過言ではありません。
自己PRの時間で自身の説明が企業に届いていれば、あとは、次の4つ質問に集約できます。
エンジニア面接でよく聞かれる4つの質問
- 【質問集1】抽象的な要件からの開発経験はあるか?
- 【質問集2】技術課題での苦労とその解決事例は?
- 【質問集3】チーム開発の経験は?
- 【質問集4】理想とする仕事の進め方は?
【質問集1】抽象的な要件からの開発経験はあるか?
多くの開発案件は、要件の抽象度が高く、要求仕様書さえ存在しない場合も普通にあります。そのため、曖昧な要件を詰めていく工程から着手できるエンジニアが求められます。
たとえば、「○○システムのアクセス速度を上げたい」という漠然とした要求に対して、次のような疑問を解消していくことなどです。
- システム稼働の前提条件は?
- 既存性能より何%上げたい?
- 実現手段の制約は?(開発言語・開発環境...etc)
【質問者の意図】
・要件定義などの「上流工程の開発経験」の有無。
・具現化に必要なコミュニケーション力はあるか?
・要求実現に必要な論理性は備えているか?
【対策】
エンジニア経験があれば、曖昧さを明確にした経験は必ずあるはずなので、エピソードを1,2個は用意しておく。
また「抽象度の高い課題をどう実現するか?」がエンジニアの腕の見せどころであり、そこに強い関心があることをアピールする。
過去の経験で「一から百まで設計書どおりだった」は無いはず。たとえ小さな経験でも「曖昧さを解決したエピソード」は用意すべきだぞ。
仕様書通りに実装できるだけの人はゴマンといる。この上流工程ができるが差異化に繋がります。
【質問集2】技術課題での苦労とその解決事例は?
仕様や設計どおりトラブル無く進むプロジェクトは稀です。技術課題にぶつかったときこそエンジニアの真価が問われるため、その適性を確認するための質問です。
【質問者の意図】
・技術課題へ向き合う姿勢・探究心を知りたい。
・問題解決への道筋が立てられるか?(問題解決能力・論理性の有無)
【対策】
エンジニア経験があれば、技術課題を解決した経験は必ずあるはずなので、エピソードを1,2個は用意しておく。
問題の切り分けのプロセスと、GoogleやQiitaでの検索をはじめとする情報収集が事例の鉄板となるでしょう。
【質問集3】チーム開発の経験は?
エンジニア案件の多くは複数人でのチーム開発です。仮に単身業務でも、我流なソースコードで納品されては後々に企業が困ります。
そのため、周囲と調和してレビューなどで「情報共有しながらプロジェクトを進められるか」も非常に重要なチェックポイントになります。
【質問者の意図】
・我流なソースコード・ドキュメントにならないか?逆に、他者をレビューできるか?
・協調設計できるコミュニケーション力はあるか?
・現プロジェクトの既存メンバとの相性は大丈夫か?
【対策】
コードレビュー支援ツール(GitHub・Gerrit ...etc)で共同開発した事例とレビューのポイントを用意。その際、レビュワー(される側)だけではなく、レビューイ(する側)の経験事例もあると良い。
リーダー経験があれば、その苦労話もできると信頼はグンと上がる。
【質問集4】理想とする仕事の進め方は?
抽象的ではありますが、対象者がどのような人か見極めるためのきっかけとなる質問です。
見極めるポイントとしては次のような点です。
- 放置してほしい?細かくタスク管理してほしい?
- 議論したい?一人で進めたい?
- 企画などの上流工程にも興味がある?
- リーダー向き?
- リモートワーク?現場主義?
【質問者の意図】
・どのような人で、どのように関わったら良いのかを事前に知っておきたい。
・可能な限り適材適所で最良のパフォーマンスを出してもらいたい。
【対策】
「こんなはずじゃなかった」とならないように、ここは正直に直感的に回答して良いでしょう。とはいえ準備が無いと、企業に気に入られようと反射的に希望に反することを回答しがちなので整理しておくことをおすすめします。
エンジニア面接ではフリーランスからの逆質問も重要
企業側への逆質問は、あなたの疑問を解決するだけではなく、自己PRになるため重要な対策ポイントになります。
逆質問の具体例
企業があなたに対しての「どのくらい貢献してくれるか?」、つまり「コミュニケーション力」「主体性」「技術への理解と関心」が評価対象です。
質問は次の2種類の意図を明確に使い分け、特に2つ目の点を強く意識しましょう。
- 今後の就業に際し、情報として知っておきたいを聞く
- 質問するふりをして、自分のモチベーションをアピールする
企業への逆質問の具体例
- プロジェクト内容・スケジュール・状況・体制について深堀り
- 勤務条件について(リモートワーク可否、残業時間、etc.)
- 使っている開発言語や環境でわからなかったこと
- 職場環境やチームの雰囲気
- 参画までに勉強しておいた方が良いこと
私の主観では、上記の「参画までに勉強しておいたほうが良いことは…?」の質問を受けると「前向きにやってくれそうだな」と好印象です。
面接側も人なので単純な感情で動かされることもあります。
やってはいけない逆質問の例
企業への貢献をアピールするのではなく、「企業が私に何をしてくれるか?」のスタンスで質問するのは止めましょう。
自信があるのは良いですが、行き過ぎるとこのような「自己成長にしか関心のない典型的なTakerである」と判断されてしまいます。
やってはいけない企業への逆質問の具体例
- テストや保守ではなく、新規開発に関わることは可能か?
- (自分の得意な)○○技術・ツールを使うことは可能か?
- (募集要項以外の)御社の○○技術もやってみたい…
- ○○技術に詳しいエンジニアは御社にいるか?
上記のような「自己成長できる余地があるか?」は、内定が確定してから内部で聞くとして、まずは企業への貢献どころをアピールすることだけに注力しよう!
エンジニア面接の5つの注意点
フリーランスエンジニア面接における注意点とその対策・コツについて解説します。
- 【注意1】自身のスキル説明は端的に
- 【注意2】質問されたことに端的に答える
- 【注意3】ビジネスマナーを軽んじない
- 【注意4】前向きな姿勢をアピールする
- 【注意5】条件・職場が合わないと思ったら撤退も
【注意1】自身のスキル説明は端的に
自身のスキル説明は要所を端的にまとめて伝えるように心がけましょう。
よくある間違いは「経歴書やスキルシートを全て網羅的に説明しようとすること」です。
面接の趣旨は「企業が求める人材とマッチするか?」であるため、企業の訴求ポイントに当てにいく必要があります。そのため、スキルシートを上から下まで読み上げることせずに、企業に最適化した説明をしましょう。
企業からの説明で確認した内容を中心に、情報を補完しながら説明できることがベストです。
スキルシートで求人内容と感度の高い部分は、「○○での経験は、御社の△△で□□の貢献ができると感じました」のように添えられると好印象です。
技術マネージャをしている私であっても、知らない分野の長い説明はしんどい。
【注意2】質問されたことに端的に答える
半数以上の人は「聞かれたことに答える」ではなく、「自分が答えられることを答える」になってしまっています。シンプルに「仕事ができない人」として見られます。
そういう人は特に、回答がやたら長くなる傾向にあります。企業側には、まだまだ聞きたいことはたくさんあるので、端的に回答してください。
「Yes/Noの回答、または結論」に「理由」を足して、端的に回答することが理想です。企業側に更に興味がありそうなら「具体例」を加えて説明をしてください。
「多く語る=盛り上がる」と勘違いしてはダメだぞ。
「話す割合は5:5」程度の適度な会話のキャッチボールを心がけよう。
【注意3】ビジネスマナーを軽んじない
「エンジニアたるもの外見でなくスキルだ!」は浅い考えです。エンジニア以前にビジネスパーソンであることを自覚しましょう。面接においては「人となり」もスキルと同じくらい重要視します。
「人となり」を短時間で判断する上で、ビジネスマナーは最低限に必要な条件です。ビジネスマナーなしでは、土俵にも立てないと考えて下さい。
ビジネスマナーはその人への信用に繋がります。スキルは高くても信用がなければ、結果として仕事のパフォーマンスが落ちます。
最低限、必要なビジネスマナーの例
- 身だしなみを整える
清潔感ある服装と髪型でいきましょう。必須ではないですが、スーツが無難です。 - 遅刻しない
開始30分前には現場について、10分前に先方の会社に入るくらいがちょうど良い。また仮に、遅れてしまったら、謝るところからはじめましょう。 - 入退室マナー・名刺交換・姿勢・言葉遣い ...etc
フリーランスエンジニアは自由である点も魅力。
他の業種に比べ、茶髪・ロン毛・ヒゲ...etcに対しても緩めですが、せめて清潔に!
【注意4】前向きな姿勢をアピールする
採用側は「従順で自己犠牲精神があるか?」「育成コストをかけずに勝手に成長してくれるか?」を気にしているため、前向きな姿勢をアピールすることは一定の効果はあります。
人が人を判断する以上は感情が入ることは理解しないといけません。どんなにスキルやビジネスマナーが良くても意欲を感じないと「一緒に仕事したい」に繋がりません。
次のように興味関心を前面に出して対応しましょう。
- 相手の目を見て会話する
- 自分からも質問をする
- 相手の話にうなずく
- メモを取る
- 未経験でも学習意欲を見せる
- 新しく学ぶことが好きとアピール
若い人は特に、この前向きな姿勢だけで押し通せるケースがあります。
その理由は、企業側の若手社員の調和・刺激を期待するためです。
【注意5】条件・職場が合わないと思ったら撤退も
面接してみて「この条件(職場)は自分に合わないな」と思ったら、自分から勇気を出して撤退しましょう。
「面接まで受けたのにもったいないな…」や「断るのは相手に悪いな…」の考え方はとても危険です。このようなサンクコストや温情で働き始めると、ブラックな環境で辛い思いをしながら働き、終いには途中で離脱するという悲惨な結論になりかねません。
次のように感じたら、すぐに逃げましょう。
- 高負荷な労働をさせられそう
- 働く場所や希望条件を聞いてもらえなそう
- 仕事内容と単価が見合わない(商流が深い)
- 企業側の考え方が自分には合わない
採用の立場から見た面接で不採用になる3つの理由
今まで、100人以上の委託・派遣エンジニアの採用に関わった経験から、面接に落ちるケースには一貫性があるのでまとめてみました。
確実に次の3つに不採用の理由は分けられるので、その理由から対策をしてみましょう。
- 【不採用の理由1】求人スキルと保有スキルがマッチしない
- 【不採用の理由2】コミュニケーション力の不足
- 【不採用の理由3】現場エンジニアとの相性が良くない
【不採用の理由1】求人スキルと保有スキルがマッチしない
当然、企業が求めるスキルとあなたが持っているスキルが合わない場合は採用に至りません。また「単価に見合わない」などの理由もこの中に入ります。
しかし、企業が求めるスキルやレベルのエンジニアが希望の単価で面接に来ることなどめったにありません。多くの場合、少し期待するスキルとズレているか、少しスキルが足りないと感じるかです。
そのため、次の点も考慮して採用条件の幅を広げて伸びしろを探すことが多いので、諦めずに合致するポイントを探るべきです。
- 似たようなスキルや経験があるか?
- 新しいスキルを獲得する意欲や適正があるか?
【補足】 ちょっと上の求人レベルに応募をしよう!
仮に求人スキルと保有スキルがマッチしても、そのスキルレベルにギャップがあれば不採用になります。
とはいえ、レベルが低い仕事をいくらこなしてもスキルアップにはつながらないので、あなたの保有するスキルレベルのちょっと上の求人に応募するようにしましょう。
「フリーランスエンジニアとしてバリバリ案件をとるには相当なスキルが必要なんでしょ…」と心配する必要はありません。スキルはそこまで高くなくてもOKです。
スキルが低ければ単価が低くて難易度の低い仕事を得ながら後から徐々にスキルを上げていけば良いからです
フリーランスエンジニアに最低限必要なスキルは何?どれくらい? スキルが高くないが、フリーランス独立は無謀? どのようにスキルアップをすれば良いでしょうか? 「フリーランスエンジニアができるのは、ごく一部の特殊能力の[…]
【不採用の理由2】コミュニケーション力の不足
どんなにスキルがあっても、独りよがりであったり社交性がなかったりすると、結果的に仕事のパフォーマンスは低下します。
私はスキルと同じくらいにコミュニケーション力を重要視します。
しかしスキルとは異なり、コミュニケーションに関しては高ければ高いほど良いわけではなく、最低限の基準を満たしていればOKと考えることが多いので、「自分はそこまで社交的じゃないしな…」と卑屈になることはありません。
以下は「コミュニケーションコストがかかるやつ」と判断して採用を見送った事例です。
- 質問に対する回答がズレまくっている
- 質問に対する回答が長く冗長的
- 暗い(声が聞こえない)
- 主観性が強すぎる(持論が偏っている)
【不採用の理由3】現場エンジニアとの相性
現場マネジメントの観点からすると、新しく入る人には現場エンジニアの潤滑油になる相乗効果を期待します。
たとえば、若手が多い現場にベテランを入れることで、「指示しづらい」となるのか「若手の刺激になる」になるのかは気になるところです。
仮に、年齢が近かったとしても性格的に「混ぜるな危険」と感じる人は意図的に避けたりもします。
現場にどういう人がいるのかは、事前にはわからないので対策のしようがないです。
面接中にプロジェクトにどういう人が多いかを聞いてみて、柔軟対応できる点をアピールしてみましょう。
【補足】 ベテランエンジニアは採用しづらい?
結論から言うと、40代以上のエンジニアはよほど秀でた能力がないと採用しづらいです。
理由には、「単価が高い」「扱いづらい」etc. いろいろありますが、求人募集の年齢制限の時点で足切りにしてしまうことが多いのです。
では、「年齢を重ねたフリーランスエンジニア末路はどうなってしまうのか?」と気になる方は次の記事を参考にしてみてください。
なぜ「フリーランスエンジニアの末路は闇」と言われるの? フリーランスエンジニアの末路がハッピーになった人のことを教えて! 結局、フリーランスになるのは諦めて会社員で居続ける方が安泰? 「フリーランスエンジニアの末路[…]
まとめ
フリーランスエンジニアが案件の採用面接・面談における「よく聞かれる質問」や「注意点」の攻略・対策について解説しました。
エンジニア面接でよく聞かれる質問は…
- 【質問集1】抽象的な要件からの開発経験はあるか?
- 【質問集2】技術課題での苦労とその解決事例は?
- 【質問集3】チーム開発の経験は?
- 【質問集4】理想とする仕事の進め方は?
エンジニア面接での注意点は…
- 【注意1】自身のスキル説明は端的に
- 【注意2】質問されたことに端的に答える
- 【注意3】ビジネスマナーを軽んじない
- 【注意4】前向きな姿勢をアピールする
- 【注意5】条件・職場が合わないと思ったら撤退も
エンジニア面接では、これらをしっかり抑えて事前準備ができさえすれば、採用確率はグッと上がります。
求人内容にドンピシャでハマる人が企業にとっての理想条件で面接に来ることなどめったにありません。逆に考えると、あなたのスキルが求人スキルに足りなくても、アピールの余地が存分にあるということです。
「何のために面接がある?」「スキルシートだけではダメか?」を考えると一目瞭然ですが、面接に対する向き合う姿勢(≒事前準備・攻略・対策)次第で成功の可能性は全く別のものになるでしょう。
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以上、このブログでは、このように「会社員エンジニアがフリーランス独立して自力でお金を稼げるようになるまで」の役立つ情報を発信し続けていきます。
ではまた!